織田信成氏 関大監督辞任の理由は「嫌がらせやモラハラ行為」による体調不良

[ 2019年9月30日 11:09 ]

織田信成氏
Photo By スポニチ

 バンクーバー五輪フィギュアスケート男子代表の織田信成氏(32)が30日、自身のブログを更新。関大アイススケート部の監督とコーチを退任した理由について「リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為」があり、その影響で体調を崩すようになったとした。

 「関西大学アイススケート部監督辞任について」のタイトルで織田氏はブログを更新。「応援して下さるスケートファンの皆様、スケート関係者の皆様へ 本当は楽しい事を書くこの場で、またこの時期にこのようなご報告をしなければならない事をどうかお許し下さい」としたうえで「関西大学アイススケート部監督辞任について、一部事実とは異なる報道がありましたので、自分の口から説明させて下さい」と辞任理由について一部報道に誤りがあると主張した。

 「多忙を理由に監督を辞任したわけではなく、また関西大学との話し合いの場で『多忙で監督として十分な時間が取れない』とは一言も話していません」と織田氏。「辞めた本当の理由は、リンク内で私に対して嫌がらせやモラハラ行為があり、その影響で今年春頃から体調を崩すようになり、辞任するまでの3ヶ月間リンクに行く事が出来なくなった事とそれに対する関西大学の対応が誠意あるものに思えなかったからです」とつづった。

 「今回の件で、7月に弁護士の方もふまえて関西大学と話し合いを行いました」「関西大学が調べて報告をあげるという事で結論に至り、そこから2ヶ月待ちましたが、誰がどのように調べているのかわからず、また結果報告もありませんでした」と経緯を説明。「報告を待っている間も指導を待っている生徒がいるので、なんとかリンクに戻れる環境にしてくれないかお願いしましたが、実施されないまま、このままでは何も変わらないだろうと半ば諦めた気持ちで、監督の職を辞する決意を致しました。他の仕事への影響もあり、体調が優れないまま監督を続ける事は私にとって厳しいものでした」とした。

 さらに「関西大学が私に対して引き続き指導を頼んだ旨の記事がありましたが、そのような事はなく、辞める時は大学側に辞意を伝えるとすぐに承諾されました」と指導継続の依頼があったとする記事について否定。「現役時代にはリンクまで建設して頂き大変お世話になったので、最後に学長への謁見を希望し辞意を伝えたいとお願いしましたが、その時は1ヶ月先まで学長のスケジュールが埋まっていて忙しいという理由で、直接会わずに辞めてもらって良いとの事でした」とつづった。

 「またどんな理由を言って辞めても嘘になるので、前向きな言葉だけで終わらせてほしいとお願いもしましたが、大学側から『あくまで多忙が理由』と証言する記事が出ました」とも。「指導者としての夢もあり何とかリンクに復帰できないか本気で思い悩んでいたので、このような対応はただただ悲しく辛いものでした。この件について公表する予定はありませんでしたが、辞任してから事実とは違う内容が関西大学側から発表され、精神的に耐えられず、今回自分の口で説明する事となりました」と関西大学側の対応への不信感をつづった。

 「途中で職務を投げ出す形になり、本当に申し訳なく思っています。どんな状況でもスケートを教える事がすごく楽しかったので、自分がもっと強くいられればきっとこんな風にはならなかったのだと反省しています」と謝罪の言葉も。「人前で笑う事が辛く感じる時期もありましたが、今は家族との時間を多く取り、他のお仕事をする事で精神的にも安定してきました。13年間、お世話になった関西大学たかつきアイスアリーナを去る事は大きな決断でしたが、指導者としての夢はまだ諦めていないので、オファーがあれば何処へでも行って指導できればと思います」と指導者としての夢は諦めていない旨を明かした。

 関大側は9日に「多大なるお力添えをいただきました。大変残念ではありますが、今後も、本学フィギュアスケート関係でご指導、ご鞭撻を賜る機会があることと存じます。心から感謝を申し上げますとともに、ますますのご活躍を祈念いたします」とのコメントを出し、織田氏の辞任を発表している。

続きを表示

2019年9月30日のニュース