武藤 21アンダー“圧逃”優勝!4年ぶり7勝「鬱憤は晴らせたかな」

[ 2019年9月30日 05:30 ]

男子ゴルフツアー パナソニック・オープン 最終日 ( 2019年9月28日    兵庫県 東広野GC=7058ヤード、パー71 )

ツアー仲間から水を掛けられる武藤(撮影・井垣 忠夫)
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 首位から出た武藤俊憲(41=フリー)が2日連続のベストスコアとなる64を叩き出し、通算21アンダー、263で、15年6月のISPSハンダグローバルカップ以来、4年3カ月ぶりのツアー7勝目を挙げた。首位に1打差で出た今平周吾(26=フリー)は通算17アンダーの2位。石川遼(28=CASIO)は通算16アンダーの3位だった。

 わずか30センチの優勝パットを決めると最終18番グリーン脇で待ち構えていた総帥の谷口徹らチーム谷口の面々からペットボトルの水で祝福を受けた。観客席には中1の長女と小5の次女。苦節4年。武藤には家長の威厳も示す復活優勝となった。

 「4年分の鬱憤(うっぷん)は晴らせたかな」。追い掛けてくるのは昨年の賞金王・今平と今季、賞金王レースの首位を快走する石川。その旬な2人を相手に出だしで連続バーディーを奪うなど、先制、中押し、ダメ押しと8バーディーを量産する完璧なゲーム運びで、付けいる隙を与えなかった。08年からの4年間で3度、トータルドライビング1位に輝いた日本で一番飛んで曲がらなかった男の復活劇。「ゾーンに入ったら止められない」と石川も脱帽した。

 大会前の賞金ランクは50位に低迷。「この世界に慣れて甘えがあったかも」。打球痕のないアイアンを見て練習不足を恥じ、前週日本シニアオープンを制した51歳・谷口の奮闘に刺激を受け、41歳は気持ちを新たにした。賞金ランクも10位まで浮上。「掛かってこんかい」と若手にファイティングポーズを取って優勝会見を締めた。

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2019年9月30日のニュース