松山 今季自己最高タイ3位、6季連続最終戦進出決めた

[ 2019年8月20日 05:30 ]

米男子ゴルフツアー フェデックス杯プレーオフ第2戦BMW選手権最終日 ( 2019年8月18日    米イリノイ州 メダイナCC3番C=7613ヤード、パー72 )

BMW選手権最終日 6番でバンカーショットを放つ松山。通算20アンダーで3位(共同)
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 首位に10打差の9位から出たフェデックス杯ランク33位の松山英樹(27=LEXUS)が最終日のベストスコア63で回り、通算20アンダー、268で今季自己最高タイの単独3位となった。同ランクを15位まで押し上げ、6季連続となる最終戦のツアー選手権出場を決めた。首位スタートの同ランク15位ジャスティン・トーマス(26=米国)が通算25アンダーで、18年ブリヂストン招待以来の米ツアー10勝目。同ランク1位に立った。

 全てを出し切った。心地よい疲労感に包まれながら松山は言葉をつないだ。

 「うまく持ちこたえられたなって感じでしたね。先週までだったら、すぐ悪い方向に行ってたんですけど、まあ、今週はね…」

 出だしの1番は花道からチップインバーディー。しかし、4番までグリーンを捉えられず懸命にパーを拾った。短いパー5の5番で2オンを果たし2個目のバーディーを奪ったが、続く6番では第2打をグリーン左のバンカーに打ち込んだ。早朝の激しい雷雨の影響でボールには黒い土。不運を嘆きたくなる状況の中、松山はバンカーショットを直接カップに放り込んだ。

 「最初の方はバタバタしながらバンカーから入ったのが凄くね。トップ30を考えると凄く楽になりました」

 平静を取り戻した松山はバーディーの山を築く。2度の3連続を含む10バーディー。16番で3パットのボギーを叩いたが今大会2度目の63。「4日間で2日間、いいプレーができたのは凄く収穫」と手応えを口にした。

 17年8月の全米プロ。松山は最終日のバックナインを首位で迎えながら、11番から3連続ボギーを叩くなど突如乱れて5位に。悔し涙を流した。以降、ヒリつくような優勝争いを味わっていない。

 「久々の優勝争いに慣れてないっていうのがあったんで。こういう回数をどんどん増やしていかないと」。30人に絞られる最終戦に6季連続で進出。現在の連続出場記録ではパトリック・リード(米国)と並ぶ最長だ。ポイント差をスコアに反映させる最終戦は松山は3アンダーからスタート。首位を7打差で追う戦いが完全復活への試金石となる。

 ▽ツアー選手権 22日から4日間、米ジョージア州アトランタのイースト・レークGCで行われ、フェデックス杯ランク上位30人が出場。今季からハンディキャップ制が導入され、同ランク1位は-10、2位は―8、3位は―7、4位は―6、5位は―5、6~10位は―4、11~15位は―3、16~20位は―2、21~25位は―1、26~30位はイーブンパーから競技をスタートする。優勝者はシーズン総合王者となり、ボーナスとして賞金1500万ドル(約15億9000万円)を獲得する。

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