張本 今季ワールドツアー初Vで自賛「メンタル強く」

[ 2019年8月20日 05:30 ]

卓球 ブルガリア・オープン   張本4-2趙子豪 ( 2019年8月18日    ブルガリア・パナギュリシュテ )

ブルガリア・オープンの男子シングルスで優勝した張本智和
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 男子シングルス決勝で世界ランク5位の張本智和(16=木下グループ)が同110位の趙子豪(22=中国)を4―2で下し、今季ワールドツアー初優勝を飾った。張本の国際大会制覇は史上最年少優勝を果たした昨年12月のワールドツアー・グランドファイナル以来。日本勢にとっても今季のワールドツアー初優勝となった。

 得意とするバックハンドの攻撃的レシーブ「チキータ」で接戦を締めくくると、張本は拳を握りしめて感情を爆発させた。6月の荻村杯ジャパン・オープン(札幌)1回戦で世界ランク599位の孫聞(中国)にまさかのストレート負けを喫するなど、結果が出ずに苦しんだ今季。「悔しい思いをしながら練習を頑張ってきた。結果が出て、とてもうれしい」と喜びをかみしめるように話した。

 ペンホルダーの趙に対し、バックハンドがさえた。1―1で迎えた第3ゲームを出だしからの6連続得点などで11―5で奪うと、序盤に先行された第4ゲームもバックで打ち勝った。第5ゲームはマッチポイントを2度握りながらジュースの末に13―15で落としたものの、第6ゲームは11―4と圧倒。「6ゲーム目に立て直して勝つことができた。本当にメンタルが強くなったと思う」と自賛した。

 今大会は中国のトップクラスこそ出場していないものの、準決勝では世界ランク24位のベテラン、フレイタス(ポルトガル)に4―0と圧勝。東京五輪代表選考レースの後半戦初戦で好スタートを切った。次戦は2年前に14歳61日の史上最年少でワールドツアー初優勝を飾ったチェコ・オープン(20日開幕)。「この優勝を自信に、一戦一戦頑張りたい」と声を弾ませた。

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