照ノ富士、敗れる…場所前の出稽古で左手薬指を脱臼「力が入らない」

[ 2019年7月10日 14:07 ]

大相撲名古屋場所4日目 ( 2019年7月10日    ドルフィンズアリーナ )

<名古屋場所4日目>大野城(右)に寄り切られ破れる照ノ富士(撮影・亀井 直樹)
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 両膝の負傷などから復帰して3場所目の元大関で東幕下59枚目の照ノ富士(27=伊勢ケ浜部屋)が2番相撲で敗れた。東幕下58枚目の大野城(23=高田川部屋)との対戦は左を差しかけたがかなわず、もろ差しを許して両腕を抱える体勢に。決めながら前に出ても残され、1分を超える長い相撲の末に寄り切られた。復帰後の本割では、三段目だった夏場所8日目の4番相撲に続く2度目の黒星で、1勝1敗となった。

 「左の指が外れて力が入らなかった。そこだね」。照ノ富士によると、場所前の出稽古で幕内・正代と稽古した際に左手薬指を脱臼したという。「まわしを取って引きつけようとした時、バーンと音がした。病院で“外れている”と言われて入れてもらったけど、なかなか力が入らない」と説明した。

 17年秋場所で大関からの陥落が決まってからは、劣勢になるとあっさり土俵を割ることが目立った。この日は敗れはしたものの相手の攻めを何度も残し、「久しぶりに力相撲を取った。(1分を超える相撲は)この2年の中で初めてじゃないか」と振り返った。

 場所前には初めて、関取らと相撲を取る稽古を行ったが「ちょっとずつ相手も強くなっているからね。あれぐらいの稽古じゃダメということでしょ」と話した。風呂場に向かう際には「やっぱ、腹立つな」とつぶやいた。

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2019年7月10日のニュース