日向子“黄金時代”輝く3人目2勝 賞金ランク2位&五輪出場見えた!

[ 2019年7月8日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 資生堂アネッサ・レディース最終日 ( 2019年7月7日    神奈川県 戸塚CC=6513ヤード、パー72 )

母・伸子さん(左)と優勝トロフィーを手に笑顔の渋野(撮影・沢田 明徳)
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 2打差の2位から出た黄金世代の渋野日向子(20=RSK山陽放送)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算12アンダーで並んだイ・ミニョン(27=韓国)とのプレーオフを制して逆転優勝。5月のワールドレディース・サロンパス・カップ以来となるツアー2勝目を挙げた。賞金ランクは2位に浮上し、8月のAIG全英女子オープンに弾みをつけた。イ・ボミ(30=韓国)が通算6アンダーで5位に入り、2季ぶりのトップ10入りを果たした。

 プレーオフ1ホール目の18番。グリーン左ラフから約15ヤードの第3打。56度のウエッジを握った渋野が秘策を繰り出した。「オフにウエッジを開いて高く上げて打つ練習をしてきた。ここで出すチャンスと思った」。ピンまで80センチに寄せるスーパーショットで楽々パーセーブ。アプローチをミスしたイ・ミニョンを振り切った。一時は4打差をつけられたが15番で15メートルをねじ込んでバーディーを奪う。直後にイ・ミニョンがダブルボギー。1差に迫ると17番で2・5メートルを沈めて追いつき逆転Vにつなげた。黄金世代では3人目の複数回優勝となった。

 5月のワールドレディース・サロンパス・カップでツアー初優勝を飾ったが、その後はより高いレベルを求めて自身を見失っていた。青木翔コーチに「できないことをやろうとして、できなくて(パターなどに)当たるのはやめろ」と雷を落とされ、「自分のできることをやる」と原点に戻った。獲得賞金を約7400万円とし、ランクも2位に浮上。東京五輪出場にも「チャンスがあるならつかんでいきたい」と意欲を見せた。

 【勝者のクラブ】▼1W=ピンG410プラス(ロフト角10・5度、シャフトの長さ44・75インチ、硬さSR)▼3W=同G410LST(14・5度)▼5W=同G410(17・5度)▼4、5U=同G410(22・5、26度)▼5I~PW=同i210▼ウエッジ=同グライドフォージド(52、56度)▼パター=同シグマ2アンサー▼ボール=タイトリスト・プロV1

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