【中原雄氏が見た八村】立場違うドラ1 示した体の強さ

[ 2019年7月8日 08:49 ]

NBAサマーリーグ   ウィザース84―79ペリカンズ ( 2019年7月6日    米ラスベガス )

NBAサマーリーグで相手のシュートを防ぐウィザーズの八村(AP)
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 サマーリーグではあるが、八村はNBAに適応していたと思う。一番良かったのはフィジカルの強さを示せたこと。最初の得点はインサイドでポジションを取って、ゴールにねじ込んだ。その後も相手に当たり負けすることなく、リングにアタックすることができていた。得意のミドルレンジのシュートも決めており、持ち味は出せた。

 序盤ではブロックショットされることもあった。フェイクをかけて1人をかわしたところで、2人目に止められた。大学ではダンクにいけた場面だが、1つ上のリーグでは止められることを学べたのは良かったと思う。

 世界中のバスケット関係者が注目するサマーリーグでは多くの若手選手がNBAや海外チームの契約を勝ち取ろうと個人プレーで必死にアピールする。ある程度の身分が保証されているドラフト1巡目の選手は彼らとは立場が異なり、動きを確認することが目的だ。八村が前半は2得点と伸びなかったのは、そんな事情もある。だが、最終的にしっかり14得点しており、ドラフト1位の実力をしっかり発揮できていた。(NBA解説者、専大女子スキルコーチ)

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2019年7月8日のニュース