シッティングバレー 日本女子は3戦全敗 3位決定戦へ「勝ちにつながる連鎖を」

[ 2019年5月25日 21:45 ]

選手紹介に応える西家
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 シッティングバレーボールの女子4カ国が参加したチャレンジマッチは25日、千葉ポートアリーナで1次リーグ最終日を迎え、世界ランク10位の日本は同11位のイタリアに敗れ、3戦全敗となった。大会には日本、イタリアのほか、世界ランク2位の中国、6位のカナダが出場。日本は大会最終日の26日にカナダと3位決定戦で顔を合わせる。

 大会開幕前日の22日、12年パラリンピック・ロンドン大会から主将を務める西家道代(52=SOUL)は「自分たちがやってきた練習がどこまで通用するのか確認したい。チャレンジ精神を持って戦う」と語っていた。9人制のクラブチームで全国大会出場経験のある選手だが、03年の試合中に左足前十字じん帯を損傷し機能障がいに。本来持っている身体の柔らかさを武器に、どんな体勢でも受け止められるレシーブと強烈なスパイクが自慢。試合中誰よりも大きな声でチームを鼓舞する精神的な支柱ともいえる存在だ。1次リーグ3連敗という結果を受けて「もっと自分が決められていたらチームも波に乗れた」と悔しさをにじませた。

 日本は開催国枠で来年のパラリンピック出場が決定している。世界の強豪との腕試しに「まずは1セットとる。そしてさらに勝ちにつながる連鎖をつくっていきたい」と大舞台を見据えている。

 シッティングバレーは床に臀部(でんぶ)の一部が接触した状態で行うチーム競技。1チーム6人で行われ、立ち上がったり飛び跳ねたりすると反則になる。座りながらプレーをするため、障がい者と健常者が一緒に楽しむことができるインクルーシブなスポーツといわれている。(小田切 葉月)

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