玉ノ井親方の目 誰が優勝してもおかしくない大相撲戦国時代に…初V朝乃山は真価問われる来場所

[ 2019年5月25日 19:59 ]

<夏場所14日目>豪栄道を寄り切りで破る朝乃山(右)(撮影・西尾 大助)
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 朝乃山が大関を倒して優勝した。豪栄道に上手を取られ、最初は押し込めなかったが、我慢して自分のペースに持ち込み、最後は相手に何もさせずに力で寄り切った。今場所は常に自分の形になって攻めていた。それが一番良かったところだろう。

 先場所に比べ、きちんと当たって右を差して前に出る馬力が付いた。右四つに組んでからの形も良くなった。左から振ることもできるし、投げも打てる。上背があって懐も深く、対戦相手にすれば、取りづらい力士になった。

 夏場所が始まる前は多くの人が朝乃山が優勝するとは予想していなかったと思う。白鵬や貴景勝の休場があったとはいえ、この1年の優勝者の顔ぶれを見ると、横綱から幕内までの力の差が随分接近した印象を受ける。つまり、誰が優勝してもおかしくない時代ということ。見ているファンにすれば面白いに違いない。

 ただ、来場所の朝乃山は壁にぶつかる可能性が高い。上位との対戦も増えるし、相手も今まで以上に研究してくる。そこをどう乗り切るか、真価が問われるところだ。

 栃ノ心が大関復帰を決めた。よく辛抱した。苦しい時もあったと思うが、地道に努力を重ねてきた結果だ。本当に良かった。ケガさえ良くなればもう一度大関に戻れるとずっと思っていた。来場所からは再び優勝争いに絡んで、本場所の土俵を盛り上げてもらいたい。(元大関・栃東)

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