松原 連日の68で3差5位、元ボクサー“尚弥魂”で初Vだ

[ 2019年5月25日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第2日 ( 2019年5月24日    奈良県 KOMACC=7043ヤード、パー72 )

関西オープン第2日 8アンダー5位タイで決勝ラウンドに進んだ松原(撮影・井垣 忠夫)
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 ツアー参戦3年目の松原大輔(24=フリー)が2日連続の68を出し、通算8アンダーで5位の好位置をキープした。中盤に2ホールで3つスコアを落とすも、盛り返し首位と3打差。中1から5年間、ボクシングにも打ち込んだ異色の経歴を生かし初タイトルを目指す。H・W・リュー(37=韓国)が通算11アンダーで首位を守った。

 ダウンしても、松原は立ち上がった。5つもスコアを伸ばして迎えた11番でダブルボギー。さらに12番でもボギーを叩いた。「自分の中で試練は必ずあると心の中で言っていたので、開き直って切り替えた」。パー5の13番、17番でバーディー。10カウント目前で息を吹き返し、2日連続の68でまとめた。

 へこたれないメンタルはボクシングで鍛えた。中学の同級生が現在プロボクサーの大里拳。仲が良く、一緒に大阪市の大鵬ジムに通った。茨城にある水城高でも近くにあるジムを探し、ゴルフと並行して5年間、熱中した。好きなボクサーは先日、ワールド・ボクシング・スーパーシリーズで決勝進出を決めた井上尚弥。「相手の動きが見えているから、あのパンチが生きるのだと思う。どういう練習をしているのかとても興味がある」と熱く語る。

 首位とは3打差で臨む決勝ラウンド。「途中でいくらよくても上がってどうなるかが問われる」。残り36ホール。倒れても立ち上がって、初のタイトルをつかむ。

 ◆松原 大輔(まつばら・だいすけ)1995年(平7)3月14日生まれ、大阪府出身の24歳。9歳からゴルフを始め、並行して中1から5年間、ボクシングジムにも通う。茨城・水城高、日大を経て16年にプロ転向。17年から本格デビューし、18年の賞金ランキング72位。ツアー最高位は18年ダンロップ・スリクソン福島オープン7位。妹の由美もプロゴルファー。1メートル77、77キロ。

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2019年5月25日のニュース