平幕・朝乃山が初優勝 横綱・鶴竜敗れて決定「実感ない」

[ 2019年5月25日 17:55 ]

<夏場所14日目>優勝を決め笑顔を見せる朝乃山(撮影・西尾 大助)
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 大相撲夏場所14日目は25日、東京・両国国技館で行われ、平幕・朝乃山(25=高砂部屋)が大関・豪栄道を寄り切りで下して12勝2敗で初優勝を決めた。3敗で追っていた横綱の鶴竜が関脇・栃ノ心に敗れたため、千秋楽を前に朝乃山の優勝が決まった。

 平幕の優勝は昨年初場所の栃ノ心(当時西前頭3枚目)以来で29人目(30回目)。高砂部屋からの優勝は朝青龍(当時横綱)の10年初場所以来9年ぶりとなった。

 取組を終えてインタビューに応えた朝乃山は「実感がない」と表情を崩さず。「プレッシャーがあったけど、平常心で取れたのがよかった」と話した。

 今場所初日から5連勝し6日目に阿武咲に敗れたものの、そこから再び5連勝。12日目に今年初場所優勝の玉鷲に押し出しで敗れるも、13日目は“微妙な判定”で行司差し違えの末に栃ノ心を寄り切って2敗を守っていた。

 富山市出身の朝乃山は近大で全日本選手権ベスト4の実績を残し、三段目100枚目格付け出しの資格を得て2016年春場所に初土俵。翌年春場所に新十両に昇進すると、秋場所で新入幕を果たし、優勝争いに絡む10勝を挙げて敢闘賞を受賞した。身長1メートル87、体重177キロ。

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