【玉ノ井親方 視点】攻めが速い朝乃山、力みすぎの栃ノ心は前に出て活路を

[ 2019年5月25日 08:00 ]

大相撲夏場所13日目 ( 2019年5月24日    両国国技館 )

笑顔で引き揚げる朝乃山(撮影・島崎忠彦)
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 朝乃山は大きな一番をモノにした。栃ノ心に正面から当たってすぐに右を差し、左上手を取って押し込んだ。物言いはついたが、相撲内容は朝乃山の方が良かった。

 今場所は攻めが速い。前に出ながら自分のペースで取れているので投げも利くし、いい形にもなれる。先場所は7勝3敗から5連敗を喫して負け越した。その反省から場所前はよく稽古をしていたと聞く。春巡業でもいろいろなタイプの力士の胸を借りて稽古を重ねていた。その積み重ねが自信となって結果に表れている。優勝争いが面白くなってきた。

 栃ノ心は力み過ぎだ。あと1番という気持ちは分かるが、体がついていっていない。ここまできたらもう開き直ることだ。負けてもいいと思って踏み込めばいい。まわしを取るなり、差すなりとにかく、前に出ることに徹すれば活路は開ける。(元大関・栃東)

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2019年5月25日のニュース