“黄金世代”大混戦 河本 今季2勝目へ首位発進、失敗恐れず攻めた

[ 2019年5月25日 05:00 ]

女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストン・レディース第1日 ( 2019年5月24日    愛知県 中京GC石野C=6482ヤード、パー72 )

中京テレビ・ブリヂストン・レディース第1日 クラブを使いストレッチする河本(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 女子ゴルフ界を席巻する“黄金世代”が初日から激しい上位争いを展開している。3月のアクサ・レディースでツアー初優勝を飾った河本結(20=フリー)、ツアー初優勝を目指す浅井咲希(20=小杉CC)の2人が67をマークし、5アンダーでともに自身初の首位発進。1打差の5位グループからも勝みなみ(20=明治安田生命)、吉本ひかる(20=マイナビ)の2人が逆転優勝を狙っている。

 世界最高峰の舞台、米ツアーに活躍の場を広げた畑岡を追い、誰が黄金世代間で繰り広げられる“混戦”を抜け出すのか。昨夏のプロテスト合格時から「目標は世界一」と豪語していた河本が大きなアドバンテージとなるシーズン2勝目へ首位スタートを切った。

 「ショット力が高まってきてガンガン攻めていけるようになりました。失敗したら失敗したでそれも経験になると思えるようになったのが大きいです」

 失敗を大変換する想像力と技術力。河本が「流れをつかんだ」と胸を張る快打は5番で飛び出した。木がスタイミーになる残り164ヤードの第2打を7Iでピン側30センチに運んだ。スタンスは右、クラブフェースはピン方向。直進性の高い現代のクラブとボールでは至難の業と言える25ヤード幅のインテンショナルフックで逆境を跳ね返すバーディーを奪った。

 常に強気な発言を繰り返してきた河本がツアー初V後は小休止。「予選落ちはできない」というマイナス思考からその後6試合はV争いから遠ざかったものの、ネットや書籍からイチロー、本田圭佑らトップアスリートが発した金言を掘り起こして自己啓発。前週ほけんの窓口レディースで優勝後自己最高の6位に食い込んだことを心底「悔しい」と思えた自分にあらためて再浮上への手応えを感じた。

 「攻めてギャラリーさんを沸かせるのが自分の快感」と笑顔を振りまく20歳。15色20本を取りそろえたトレードマークのカラーリボンをなびかせながら世界を目指す強気の河本が帰ってきた。

続きを表示

2019年5月25日のニュース