【砂村光信 視点】明大の勝因 かけ続けたプレッシャー 昨年の悔しさ原動力

[ 2019年1月13日 08:52 ]

ラグビー第55回全国大学選手権決勝   明大22―17天理大 ( 2019年1月12日    秩父宮ラグビー場 )

天理大・モアラ(中央)を2人がかりのタックルで止める明大・森(左)と射場(撮影・吉田 剛)
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 明大の一番の勝因はディフェンスでのプレッシャーだ。天理大は徐々に攻撃ラインのスピードが落ち、後半には止まった状態でボールを受けていた。明大が接点で終始プレッシャーをかけ続けたからで、昨年負けた悔しさが、どんな場面でも選手に手を抜かせなかった。ディフェンスはスキルも大切だが、やはり気持ちが重要だ。また、キックによるエリア獲得でも飛距離の出るFB山沢がいる明大に分があった。天理大は蹴り合いに付き合わず、もっとボールを動かした方がよかった。

 自由な雰囲気の関東学院大、清宮監督が集中指導した早大、勝つ組織をつくった帝京大が覇権を握る中、明大は時代に即して変わることができなかった。私が現役だった40年前のような上下関係など古い体質も長く残り、噂となって選手の獲得に影響したこともあった。最近の指導者が寮生活など規律面から改め、大学も本腰を入れ出したが、先を行く他大学に追いつくまでは時間が必要だった。

 今の選手たちは日本一になれるレベルすら分かっていなかったと思う。だが、サントリーで優勝経験を持つ田中監督は、どこまでやれば勝てるかを知っていた。優勝できると学生が本気で思っていなかったら、従来どおりシーズンが進むに連れてチームは尻すぼみになっていたはずだ。(元U―23日本代表監督)

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