神鋼 首位通過もスクラムに不安…PR平島交代後押し込まれた

[ 2018年10月21日 05:30 ]

ラグビートップリーグ最終節   神戸製鋼48―31NEC ( 2018年10月20日    ノエビアスタジアム神戸 )

<神戸製鋼・NEC>平尾誠二氏の映像が流れるなか試合前の練習に励む神戸製鋼フィフティーン(撮影・大森 寛明)
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 どちらが本当の顔なのか。無敗でレッドカンファレンス首位通過をした神戸製鋼に、スクラムの不安が残った。反則を取られる場面が目立った。NECの圧力が上のため崩れているように思われたが、後半10分過ぎはゴール前で押して、あと少しでスクラムトライという強さも見せた。

 果たして、優勢だったのは?

 神鋼のプロップ平島久照(35)は「相手のゴール前でプレッシャーをかけられているということは、組めているということ」と、プラス面を口にした。

 最初に当たる時に「強くヒットすることを心がけている」という。そこで相手や審判との呼吸が合わずに、笛を吹かれたり、自分たちの形にもちこめないケースが多いそうだ。

 駆け引きの部分があったとはいえ、平島が退いた後半途中からは完全に押し込まれたのは事実。NECの追い上げを許したのは、このセットプレーを狙われたからだった。

 10月20日は16年に亡くなった平尾誠二さんの三回忌だった。10、11年に主将をした日本代表42キャップの平島も強い気持ちでピッチに立っていた。

 「命日ということで気合が入った。存在そのものが偉大な方だった。僕たちのようにかかわった人間がしっかり伝えていかないといけない」

 狙うは2003年以来の日本一。スクラムの更なるレベルアップが、天国の平尾さんへの“いい報告”につながることは間違いない。

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2018年10月21日のニュース