川村 首位浮上、ピンチ一転強運バーディー!5年ぶり2勝目だ

[ 2018年10月21日 05:30 ]

男子ゴルフツアー ブリヂストン・オープン第3日 ( 2018年10月20日    千葉県 袖ケ浦CC袖ケ浦C=7119ヤード、パー71 )

ブリヂストン・オープン第3日 7番、川村はティーショットを放つ(撮影・西川 祐介)
Photo By スポニチ

 5年ぶりのツアー2勝目を狙う川村昌弘(25=アンテナ)がボギーなしの4バーディー、67で回り、通算12アンダー、201で李尚熹(26=韓国)と並びトップに立った。1打差3位に今平周吾(26=フリー)、3打差5位に石川遼(27=CASIO)がつけた。

 最終18番パー5で確実に2オンしてバーディー締め。12アンダーまで伸ばして首位に並んだ川村は「もったいないホールもあったけど運も良かった」と笑った。

 川村の言う「運」とはバーディーの取りやすい16番のパー5だ。ティーショットを左に曲げてボールは土手の下まで落下。足場はベアグラウンドで、前方には土手と木の枝があり「花道まで出せれば」というピンチ。ところが、5Iでの第2打が枝の間を抜けると、花道どころかピンまで7メートルに乗り、一転、バーディー。「一番動揺したけど、一番びっくり」と振り返った。

 福井工大福井から11年にプロ入り。13年のアジアンツアーも兼ねたパナソニック・オープン優勝を機にアジア、欧州ツアーに積極的に参戦している。「人生一回だけ。外国へ行くのはゴルフ以外の旅も楽しみたい」が理由。アフリカも含めて40カ国以上を訪れ、35カ国以上でプレーしたゴルフ界の旅人だ。

 次週のマイナビABCチャンピオンシップを戦った後は欧州ツアー予選会出場のためスペインに渡り、再びアジア、欧州を転戦する予定。「スペイン料理が大好き」といい、今年3月にはクラブを持たず、バックパッカーとして旅をした国で来季の欧州ツアー出場権獲得を目指している。

 現在の賞金ランクは21位だが、昨年はシードぎりぎりの71位だった。最終日最終組は15年のフジサンケイ・クラシック以来。「この位置でやれることが楽しい。昨年の今頃は考えられなかった」。優勝への“旅路”を前に目を輝かせた。

続きを表示

2018年10月21日のニュース