松田、今季世界最高V「8年越し、うれしい」

[ 2010年11月14日 06:00 ]

男子200メートルバタフライで優勝し、声を上げて喜ぶ松田丈志

 【広州アジア大会】競泳の男子200メートルバタフライで、北京五輪銅メダリストの松田が今季世界最高となる1分54秒02で初優勝した。過去2度は3位と2位だっただけに「8年越しだったので、やっぱりうれしい。何とか勝ちたかったし、君が代が聴きたかった」と満面の笑み。坂田との日本勢ワンツーで、2連覇中の中国の呉鵬(4位)らを抑え、アウェーの声援を封じ込めた。

 自身の持つ日本記録1分52秒97には及ばなかったが、フェルプス(米国)の1分54秒11を抜いて今季世界1位。「1分53秒台には届かなかったけれど、ランク1位も目標だったのでうれしい」。9月の昆明での代表合宿のミーティングで仲間から「上下動が大きい」と欠点を指摘され、プライドを捨てて、抵抗の少ない泳法に改良してきた成果を発揮した。今季は半年以上スポンサー支援のない厳しい競技生活を強いられたが、10月に所属契約したコスモス薬品に最高の恩返しとなった。

 ≪堀畑 競泳陣1番金≫男子400メートル個人メドレーでは、堀畑が日本競泳陣金メダル第1号となった。300メートルまでは3位だったが、最後の自由形で中国選手を逆転。自身の持つ日本記録からは1秒以上遅れたが、100分の3秒差で競り勝ち「接戦と分かっていたので、ホッとした。チームにいい波をつくれた」と喜んだ。伸び盛りの日体大2年生は「調子がいいわけではなかったけれど、最高の結果で終われた」と笑顔を見せた。

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2010年11月14日のニュース