佐伯、堅首!3年ぶり2勝目へ「成長見せる」

[ 2010年11月14日 06:00 ]

5番、佐伯はバーディーを決め、キャディーとグータッチ

 女子ゴルフツアーの伊藤園レディース第2日は13日、千葉・グレートアイランド倶楽部(6599ヤード、パー72)で行われ、首位スタートの佐伯三貴(26=日立アプライアンス)が後半2つスコアを伸ばして70で回り、通算7アンダーの137でトップを守った。1打差の2位にイ・ナリ(22=韓国)がつけた。2年連続賞金女王を狙う横峯さくら(24=エプソン)は1バーディー、2ボギーの73と苦しみ、首位に4打差の4位タイ。賞金ランクトップのアン・ソンジュ(23=韓国)も73とスコアを落とし、通算イーブンパーの15位に後退した。

【第2R成績


 3年ぶりの優勝は嫌でも意識してしまう。首位でスタートホールに立った佐伯は緊張感で体が硬くなっているのを感じていた。第1打は右のバンカー。なんとかパーでしのいだが、前半はスコアを伸ばせなかった。9番パー4では第2打をグリーン左に外し、直接グリーンに乗せてはピンに寄らない難しいアプローチを残した。「あれは、まぐれ。10回やっても寄らない」。パターでOKの距離に寄せ、ピンチをしのぎ「緊張してもよく1ボギーで収まった」と自分に言い聞かせた。

 後半は2バーディー、ノーボギーと安定した内容で単独トップを守った。東北福祉大在学中の06年にツアー予選会に挑み、07年1月にプロ登録。同年4月のフジサンケイで初優勝を飾った。「現役女子大生の優勝」「ツアー登録112日目のスピード優勝」と注目を浴びた。しかし、その後は全英オープン、W杯での活躍はあったものの、優勝から遠ざかった。3年前の優勝を聞かれると「もう忘れました。過去の栄光にすがっていても仕方ありませんから」と負けん気の強さをのぞかせた。
 今大会には苦い思い出がある。07年の最終日、茂木、北田に2打差をつけて2勝目を目前にした17番でボギーを叩き、18番は池に入れて連続ボギー。3人のプレーオフでも18番で再び池に入れ2勝目を逃した。「07年の上がり2ホールは忘れられません。あすも同じ場面になったら、3年間やってきたことを見せたい」と雪辱を期している。「手も足も震えると思います。ピンチもあるけど、昔より打ち勝てると思います」。最終日に成長した姿を見せて、2勝目をつかみ取る。

 ▼2位イ・ナリ 明日も安全に我慢のプレーができたら優勝を狙ってみようと思う。緊張するでしょうけど、ミスしないように。優勝がないので分からないけど、我慢しかないと思う。(ツアー初優勝へ1打差)

 ▼3位中田美枝 1日5バーディーが目標だったので良かった。ずっと調子が悪くて、ゴルフがかみ合わなかった。久しぶりに良いプレーができたので、明日はボギーを打たないように頑張る。(首位に3打差で4年ぶりの優勝目指す)

 ▼15位アン・ソンジュ ティーショットが右にぶれて、第2打で木の間を抜くつもりが当たってOB。きょうは守りのゴルフに入っていたから、明日は攻撃的な面と安定性を使い分けたい。(11番でトリプルボギーを叩き73)

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2010年11月14日のニュース