織田、緊張克服の首位発進「満足している」

[ 2010年11月14日 06:00 ]

男子SPで、1位になった織田信成

 フィギュアスケートのGPシリーズ第4戦スケートアメリカは12日、米オレゴン州ポートランドで開幕し、男子ショートプログラム(SP)はバンクーバー五輪7位の織田信成(23=関大)が79・28点で首位に立った。同五輪銅メダルの高橋大輔(24=関大大学院)は1・16点差で2位。織田は3度のジャンプを成功させ、小気味よく滑った。第1戦のNHK杯を制した高橋はジャンプの着氷とスピンでもミスが出た。村上大介(19=青森短大)は67・01点で5位だった。

 織田の滑りは小気味よかった。ジャンプを鋭く決め、ステップを踏む足取りが弾んだ。「まさか自分が立てるとは思っていなかった」という首位発進。「満足している」と笑った。日本のエース高橋の後の最終滑走。これまでなら動揺から滑りが乱れたかもしれないが、この日は序盤からジャンプを鮮やかに決めて突っ走った。2週前のスケートカナダはSP1位からフリーで2位に後退。練習拠点のカナダに腰を据え滑り込んだ。「自信をつけてきた」という自負で緊張を克服した。フリーは再び最終滑走となるが「思い切りやるだけです」と迷いはない。高橋の追い上げをかわせば、日本男子単独最多となるGP6勝目が待ち受ける。

続きを表示

2010年11月14日のニュース