高橋 0・98点差で逆転V 頭を抱えた織田「めっちゃ悔しい」

[ 2010年11月14日 17:52 ]

スケートアメリカで優勝した高橋大輔(右)と2位の織田信成

 【GPシリーズ第4戦】自身の得点表示を待ちわびる織田と、それまでトップの高橋のやきもきした顔が会場の大型スクリーンに交互に映し出された。日本男子最多のGP5勝で並んでいた2人の一騎打ちは、高橋が0・98点差で逆転した。

 高橋は冒頭に試みた4回転ジャンプが3回転になり、トリプルアクセル(3回転半)では手をつきかけた。中盤には転倒もあったが「NHK杯よりはいい演技だった」と受け止め、失敗の原因について「ジャンプとの相性がいい意味で難しくなっている」と表現した。
 右ひざの手術後だった昨季より体調が格段に上がった。今ある感覚とのずれをかみ合わせれば、演技の質を高められる自信がある。一番乗りで切符をつかんだGPファイナルに向け「練習でコンスタントに跳んでいきたい」と焦りはない。
 織田は跳びすぎ違反で終盤の連続ジャンプが0点になり「めっちゃ悔しい」と頭を抱えた。それでも「滑り自体は良くなっている。GP2戦とも勉強になった」と視線を先に向けた。GPファイナル進出も有望だ。
 1歳違いで長年刺激し合ってきた2人。高いレベルでの競争はこれからも続きそうだ。

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2010年11月14日のニュース