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J3松本DF田中隼磨が引退会見「松本の流儀を伝えていきたい」今後は指導者の道へ

[ 2022年12月8日 20:16 ]

穏やかな表情で引退会見する田中隼
Photo By スポニチ

 J3松本の元日本代表DF田中隼磨(40)が8日、松本市内のホテルで引退会見を行った。今後は指導者の道に進むことを明かし「今までお世話になった監督、コーチ、先輩たちから学んだことを後輩たち、子供たちに伝えていかないといけない。日本サッカーの発展のために、という使命はあります」と語った。「皆さんに伝えられるようなことは現段階ではありません」と具体的な言及は避けたが「松本でファンやサポーターの皆さんに教えてもらった松本の流儀をこれからも皆さんに伝えていきたい」と14年からプレーする生まれ故郷の松本で、後進の育成に力を注ぐことに意欲を示した。

 松本では横浜時代のチームメートだった故松田直樹さんがつけた「背番号3」を継承。その思いを問われ「今でも松田直樹の3番だと僕は思っています。本当に覚悟を持ってつけてきた。最後はケガという情けない形でピッチを後にすることになったけど、覚悟を持って3番をつけてきたことだけは誇りに思います」と言葉に力を込めた。後継については「簡単につける背番号ではないと強く思っています。なので僕自身も未来に託すとか、これから先に任せるとか、そういう言葉を伝えることはできないです」とした。

 会見の冒頭では横浜時代の恩師・岡田武史氏や自主トレをともにした三浦知良ら、豪華な面々からねぎらいのビデオメッセージが寄せられた。「本当にたくさんの方たちに支えられて、先輩たちに叱咤激励されてここまでできたと思っています。岡田さんから褒められることはほとんどなかったですが、言葉をもらえて凄くうれしいです」とサプライズに笑顔。また、名古屋時代に師事したストイコビッチ氏からはW杯期間中に連絡があったといい「お前ほど闘志あふれてチームのために戦える選手はいなかった。本当にお疲れさま」と伝えられたことを明かした。

 先月20日の相模原戦で現役最後のピッチに立ってから約3週間。「引退したら甘い物をたくさん食べたい」と公言していたというが「今は膝のこともあって体を動かすことができないので、より食べることに気をつけるようになりました。まだお酒も一滴も飲んでませんし、甘い物もなかなか食べていません」と笑った。

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2022年12月8日のニュース