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中田浩二氏 モロッコの120分間途切れなかったハードワーク

[ 2022年12月8日 03:59 ]

FIFAワールドカップカタール大会決勝T1回戦   モロッコ0ー0(PK3―0)スペイン ( 2022年12月6日    エデュケーションシティー競技場 )

<モロッコ・スペイン>初の8強入りを決め喜ぶモロッコの選手たち(AP)
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 【中田浩二氏 視点】ボールポゼッションしながら攻撃していたスペインは、最後のところでモロッコの堅い守備に阻まれた。ボールを動かし、モロッコ守備陣のブロックの中に入って仕掛けようとしていたが、なかなかできなかった。サッカーはボールを握っているだけでは難しい。やはりゴールが奪えないと厳しい。

 モロッコは全員がハードワークし、献身的で、全体がコンパクトで組織的に連動していた。ボールを奪ってからのカウンターも鋭く、120分間途切れることなくできていた。4試合ほとんどでスタメンを変えていないが、押し込まれた時間でもサボらずにプレー。中盤のMFアムラバトとウナヒが運動量豊富で、右サイドのFWジエシュと左サイドのFWブファルは技術もスピードもあって、チャンスをつくっていた。

 1次リーグでベルギー、クロアチアと同組の中、1位通過しただけのことはある。十分に力はあるし勢いもある。今大会のサプライズのひとつだと思う。(元日本代表DF・スポニチ本紙評論家)

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