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麻也が統率!OA陣が貫禄完封 初の3人そろい踏み先発で相手シュートわずか1本に

[ 2021年6月6日 05:30 ]

国際親善試合   U―24日本6―0U―24ガーナ ( 2021年6月5日    ベススタ )

<U-24日本・U-24ガーナ>後半、ボールを跳ね返す吉田(左)=撮影・小海途 良幹
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 五輪本番の1次リーグ初戦で対戦する南アフリカを想定した一戦で、U―24日本代表が同ガーナ代表を圧倒した。DF吉田麻也(32)らオーバーエージ(OA)枠の3人がそろって初先発。いずれも実力をいかんなく発揮し、完封勝利を演出。現状のベスト布陣で日本五輪代表の可能性を示した。

 本大会を想定した仮想・南アフリカ戦で、ベストメンバーが顔をそろえた。0―3で完敗したA代表戦から一変、初先発したOA枠の3人が違いを生んだ。OAが五輪50日前に合流するのは、史上最も早いタイミング。A代表同様に主将を務めてチームをけん引した吉田は「プレッシャーはいつも以上にあった」とこぼしつつ「自分がうまく統率してやれば、もっとうまくできるかなと思う」と手応えを語った。

 吉田を筆頭に、見事に融合した。ガーナをシュート1本に抑え、攻守で引き締めた。攻撃の中心となるMF久保に「安定感があって、奪ってほしいところで奪ってくれる」と言わしめた3人。攻撃でも後半3分に絶妙な縦パスを通してチーム4点目の起点となった吉田は、“頭脳”でも手本を見せた。

 後半26分に田中が激しいアフタータックルで倒されると、相手のユニホームの背中をつかんだ。「僕は(前代表主将の)長谷部さんみたいに優等生じゃないので、可愛い選手たちが削られたら、やっぱり行かないといけない」。冗談めかしたがそれも心理戦。相手のラフプレーが多くなった時間帯にあえて大げさに、審判にもアピール。実際、その後はラフプレーはなくなった。「そういうところ(ジャッジング)も味方にするのも試合をマネジメントする一つのすべ」と示した。でーんと構えた吉田がチームを一変させ、五輪の好成績を予感させた。

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2021年6月6日のニュース