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柏木陽介「いろんなことがあったけど…」 岐阜初先発で移籍後初ゴール&決勝アシスト

[ 2021年6月6日 16:00 ]

明治安田生命J3第10節   岐阜2―1福島 ( 2021年6月6日    とうスタ )

1得点1アシストを記録した福島戦後にオンラインで取材に応じる柏木

 J3岐阜の元日本代表MF柏木陽介(33)が、第10節のアウェー福島戦で移籍後初先発を果たし、移籍後初ゴールを含む1得点1アシストの活躍で2―1の勝利に貢献した。

 2シャドーの一角でスタメンに名を連ねると、前半7分にクロスを右足で流し込んで先制点をマーク。一度は同点に追いつかれたが、同37分にペナルティーエリア内でボールを拾い、MF船津へのパスで決勝点をアシストした。後半12分に途中交代するまで、守備面でもハードワークした。

 「自分の良さを出しながら、チームのやることをやろうと。(ゴールは)そこに入っていくことを心がけて練習していて、押し込むだけだった。(アシストは)丁寧なパスより、少し雑というか、ちょっと浮かせた方がフナにとってはいいのかなと」

 今季始動時は浦和に在籍していたが、新型コロナ禍で厳戒態勢の沖縄キャンプ中にクラブが禁止していた外食に出かけるなど複数回の規律違反があり、他クラブに移籍することで合意。個人でトレーニングを続けながら新天地を模索していた中、岐阜からオファーを受けて3月に移籍を決断した。

 当初は「20分でも足がもたなかった」と安間監督。「紅白戦に出るところから勝ち取れ」と指揮官から声を掛けられる中で努力を続け、この一戦でリーグ戦初先発を飾った。何より求めていた白星に貢献し、チームは2位に浮上した。

 「この年になっても“走れるんやぞ”というのを見せられていると思う。これを続けながら、出る時間を長くしていきたい。いろんなことがあったけど、負けない強さを身につけたい」

 この1勝は、まだ通過点。手を差し伸べてクラブのために、これからも戦い続ける。

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2021年6月6日のニュース