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なでしこ、台湾に9発大勝 主将・岩渕が先制点&ダメ押し弾「ピッチで力証明しないと」

[ 2019年12月12日 05:30 ]

E-1選手権   日本9-0台湾 ( 2019年12月11日    釜山 )

前半7分、先制ゴールを決める岩渕
Photo By スポニチ

 10年大会以来の東アジアの頂点を目指すFIFAランク10位のなでしこジャパンは同40位の台湾との初戦に9―0で大勝した。9得点は高倉ジャパン最多得点。新戦力を交えた編成で臨み、キャプテンマークを託されたFW岩渕真奈(26)が先制点を含む2得点1アシストで好スタートに導いた。

 初戦から笑顔の花が咲き乱れた。奪ったゴールは高倉ジャパン最多の9得点。格下相手に一方的に攻め続け、シュート数は42―0と“完全試合”を達成だ。3人が国際Aマッチに初出場して、3人が代表初得点をマーク。新戦力もかみ合っての白星に、2トップの一角で3得点に絡んだ岩渕は「とにかく勝って良かった」と笑った。

 国際Aマッチデーでないため主将のDF熊谷(リヨン)は不在。「メンバーを見たら彼女がやるのは当たり前」と高倉監督から主将を託されたのが26歳の岩渕だった。前日の午前中に決まると、澤、宮間の歴代キャプテンに連絡。「澤さんや宮間さんや紗希(熊谷)さんのようにピッチ上で力を証明しないといけない」と誓い、快勝の口火を切った。

 まずは前半7分、迫り来るDF3人をかわして「“自分が”という気持ちで打った」と中央右から右足で先制。2―0の同17分には、鮮やかなヒールパスで小林の追加点をお膳立てし、後半にも林のパスから1点を追加した。代表初出場のDF清家、MF栗島も先発する中、「とにかく楽しんで。正解、不正解はない。声を出してくれたらミスは全員でカバーする」と円陣などで声を掛け、自由な発想も引き出した。

 次戦は14日にFIFAランク16位の中国と対戦。「次がヤマ場ということは全員が分かっている」と気合を入れる。東京五輪前最後の公式大会。「もう新戦力とか言っている場合じゃない。一つのチームとなってやりたい」と気を緩めることなく、成熟度を深めていく。 

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