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松本 新監督有力候補にJ3群馬の布啓一郎監督が浮上

[ 2019年12月9日 05:00 ]

2007年、ナショナルチーム会議での布氏(左)と反町氏
Photo By スポニチ

 来季J2に降格する松本の次期監督最有力候補にJ3群馬の布啓一郎監督(58)が挙がっていることが分かった。松本は8日、就任8年目を迎えていた反町康治監督(55)が退任。関係者によると、チームは「反町監督がやってきたことを引き継ぎながらも若手を育てられる」と布監督を評価し、すでに水面下で接触を図っているという。

 Jリーグ初参戦となった12年(J2)から指揮を執り、チームの象徴的な存在でもあった名物監督の退任。だが、後任選定の動きは着々と進んでいた。1―3で敗れた6月29日のG大阪戦後に辞意を伝えてきた反町監督に対し、クラブはシーズン終了までの指揮を要請。J1残留を目指す中で来季以降の続投も視野に入れながら、その一方でシーズン中から後任候補の選定も行っていた。最終的にJ2降格の末に反町監督の退任が決定。神田社長は次期監督の招へいに関して「何人かリストアップはしているが、まだ決まっていない。内部昇格ではなく外部からと考えている」と明かした。個人名には言及しなかったが、リストの最上位にいるのが群馬の布監督だ。

 市船橋監督時代に全国高校選手権、全国高校総体で同校を各4度の優勝に導いた名将。U―16とU―19の日本代表監督も歴任し、クラブの課題である若手育成にうってつけの存在だ。ただ、群馬は8日の最終戦で福島に2―1で競り勝ち、来季J2昇格が決定。布監督が続投する可能性もある。その場合はかつて柏や新潟、甲府で指揮を執り、現在はシンガポール代表を率いる吉田達磨監督(45)や松本で編成部長を務める柴田峡氏(54)も候補となる。布監督の動向にもよるが、数日中には正式に後任を絞り込んでファーを出す見込みだ。

 ◆布 啓一郎 1960年(昭35)12月21日生まれ、千葉県出身の58歳。千葉東高―日体大を経て84年から市船橋高の監督に就任。U―16日本代表監督、日本協会技術委員、U―19日本代表監督を歴任して18年からJ3群馬の監督に就任。今季は2位の成績を収め、J2昇格を決めた。

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2019年12月9日のニュース