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柴崎がキング!カタールで8強の壁壊す「次こそという気持ち」

[ 2018年7月4日 05:30 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   日本2―3ベルギー ( 2018年7月2日    ロストフナドヌー )

<ベルギー・日本>前半、柴崎(撮影・西尾 大助)
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 決意のこもったまなざしで、柴崎は4年後をしっかりと捉えた。「出たいですね、次。ほんとにいい大会でしたしね。結果は最悪なものでしたけど、でも、いい意味でも悪い意味でも、“次こそは”というような気持ちにさせてくれる大会でした」。悲劇的な逆転負けを喫した後にも、しっかり分析して冷静に言葉を紡ぎ出すところが柴崎らしかった。

 ベルギー戦でも美しく日本の攻撃を操った。決勝トーナメント初ゴールは26歳の足先から描かれた。後半3分、センターサークル内から糸を引くようなスルーパスを右前方の原口へ。会場を最高潮に沸かせた。今大会は全4試合に先発。中心で巧みにタクトを振り続けた背番号7が世界に与えた印象は、計り知れないものだった。

 それでも満足感は皆無。「総合的に見れば10人のコロンビアにしか勝てなかった。もっともっと、こういう大会で勝ち星を重ねる必要がある」。ピッチ上のように、日本の“ゴール”の方向性を冷静に示した。「当面の日本の目標はベスト8ということもあるけど、コンスタントに大会に出て成績を上げることが大事。毎大会予選(1次)リーグを通過することはそんなに簡単なことではないので、継続していくことが必要」と。

 20歳の時はJリーグのヤングベストプレーヤー賞を受賞しても世界基準には届いていないことを理由に悔しがった。Rマドリードから2得点したクラブW杯後も、個人表彰の壇上では笑顔をしまい込んだ。今大会も試合後に一度も会心の笑みを浮かべたことはない。18年7月2日。ベスト8の壁に阻まれた日が、カタールに向けた逆襲の始まりとなる。

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2018年7月4日のニュース