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原口、先制元気玉!歴史を動かす右足一閃「自分の良さが出た」

[ 2018年7月4日 05:30 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   日本2―3ベルギー ( 2018年7月2日    ロストフナドヌー )

後半、原口 ゴールを決める(撮影・西海健太郎)
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 決勝トーナメント初得点は原口の右足から生まれた。後半3分。右サイドを駆け上がり、柴崎のスルーパスを引き出す。左に切り返すフェイントで追いすがるDFをいなし、シュートコースをつくると、右足を一閃(いっせん)。強烈なシュートを左サイドネットに突き刺した。

 「自分の良さが出たと思う。なかなか自分のところにチャンスが来ていなかったので、来たときには決めようという気持ちだった」

 ベルギー戦ではチーム2番目の最高時速31・97キロを計測。類いまれなスピードは生来の才能によってもたらされている。森本哲史トレーナー(39)は「足首が凄く硬い。スプリントタイプの特徴」と説明。サッカーにおいては足首が柔らかい方がボールタッチに優れ、プレーの幅も広がるとされるが、森本氏は「硬さを取るとスプリントタイプの良い特長が消えてしまう」と原口に合わせたトレーニング指導やケアを施している。14年からは陸上110メートル障害の日本記録保持者、筑波大准教授の谷川聡氏の下で初速アップのトレーニングに励み、自慢のスピードに磨きをかけてきた。

 初めてのW杯は3試合に出場。全て得意の左サイドではなく右での出場だったが、「右でもできることをやってきたつもりだし、出し切った」という。強豪を慌てふためかせた圧巻のゴール。惜しくも敗れはしたが、原口のゴールは4年後に向けた価値ある一撃だった。 (井上 侑香)

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2018年7月4日のニュース