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ハメス、ベンチ外で涙の終戦…コロンビア8強逃す 日本戦一発退場のMFは再びPK献上

[ 2018年7月4日 09:44 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   コロンビア1―1(PK3―4)イングランド ( 2018年7月3日    モスクワ )

<イングランド・コロンビア>負傷のハメス・ロドリゲスはスタンドから試合を見守る(AP)
Photo By AP

 W杯決勝トーナメント1回戦の最後の試合は、1次リーグG組2位のイングランドが1―1からのPK戦を4―3で制し、H組1位のコロンビアを下して8強に進出した。

 コロンビアは後半9分、MFカルロス・サンチェスがペナルティーエリア内でイングランドFWケーンを倒してPKを献上。これを決められて先制を許すと、土壇場の後半アディショナルタイムにCKからDFミナの3試合連続得点となるヘッドで追いついて延長戦に持ち込んだが、PK戦で力尽きた。

 両チーム合わせて警告8枚が乱れ飛んだ荒れた展開となったが、この試合で再び悪夢に見舞われたのがコロンビアの中盤の要カルロス・サンチェス。1次リーグH組初戦の日本戦では開始わずか3分で香川が放ったシュートを右手で止め、ハンドで一発退場。PKを献上し、コロンビアの敗戦の一因となった。その後、自身のツイッターには殺害を示唆するような書き込みがなされ、コロンビア警察が脅迫容疑で捜査する事態に。決勝トーナメントでは汚名返上の活躍が期待されたが、またも失点につながるミスを犯してしまった。

 司令塔のハメス・ロドリゲスは1次リーグ第3戦のセネガル戦で右ふくらはぎを負傷し、この日はベンチに入ることもできずに終戦。試合後、ツイッターにベンチで泣く自身の画像を投稿し、破れたハートの絵文字で傷心の心境を明かした。前回14年ブラジル大会では6得点の活躍で大会得点王に輝いてチームを8強へと導き、大会後はレアル・マドリードへ移籍。しかし4年後の今大会は故障の影響もあってフル出場は第2戦のポーランド戦のみ。2アシストを記録したものの得点はゼロという不完全燃焼の結果に終わった。

 2大会連続の8強を逃したコロンビアのペケルマン監督は「試合(120分)の中で勝者は生まれなかった。コロンビアはハードに、勇敢に戦った。受け入れがたい。今は悲しい」とコメント。過去5戦未勝利(2分け3敗)のイングランドの壁を破れず、大会を去ることになった。

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