藤井正弘の血統トピック

ディスクリートキャット、砂短距離の“即戦力” クリエイター2、叩き上げタイプ主流

[ 2020年8月19日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介(8)】ディスクリートキャット 2003年生まれ 鹿毛 米国産 父フォレストリー、母プリティディスクリート(母の父プライヴェイトアカウント) 北米、UAEで9戦6勝 主な勝ち鞍はシガーマイルH、UAEダービー 2歳産駒96頭。

 デビュー6連勝を着差の合計38馬身という圧倒的なパフォーマンスで飾った天才肌のスピード馬。1分32秒46の猛時計を叩き出したシガーマイル、後の米年度代表馬インヴァソールや日本から参戦したフラムドパシオンを子供扱いにしたUAEダービーなど、全盛期の強さは無双クラスだった。種牡馬としてはアベレージ重視型で、現3歳までの9世代で14頭のGレース勝ち馬を出した“即戦力”。国産血統の手薄なダート短距離部門で存在感を示すか。

 クリエイター2 2013年生まれ 芦毛 米国産 父タピット、母モレナ(母の父プライヴェイトリーヘルド) 北米で12戦3勝 主な勝ち鞍はベルモントS、アーカンソーダービー 2歳産駒58頭。

 米チャンピオンサイヤー・タピット初の輸入後継種牡馬。競走馬としてのハイライトは日本から同じ父のラニ(3着)が挑んだベルモントSで、スタミナ優位のパワー型だった。ペルー産の母には風変わりな血脈が凝縮されており、配合面での雑種強勢的な効果を見込んでの導入と考えられる。自身がそうだったように産駒もダートでタフに叩き上げてくるタイプが主流だろう。(サラブレッド血統センター)

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