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365日 あの頃ヒット曲ランキング 2月

【1978年2月】カナダからの手紙/平尾昌晃、畑中葉子 1曲限定が紅白まで続いたコンビ

[ 2012年2月27日 06:00 ]

★78年2月ランキング★
1 UFO/ピンク・レディー
2 カナダからの手紙/平尾昌晃、畑中葉子
3 サムライ/沢田研二
4 わかれうた/中島みゆき
5 冬が来る前に/紙ふうせん
6 乙女座宮/山口百恵
7 冬の稲妻/アリス
8 わな/キャンディーズ
9 演歌チャンチャカチャン/平野雅昭
10 ブーツをぬいで朝食を/西城秀樹
注目迷い道/渡辺真知子
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【カナダからの手紙/平尾昌晃、畑中葉子】

 新人歌手を少しでも後押しできれば…。そんな軽い気持ちで歌ったデュエットが、レコード売り上げ70万枚を記録。男女がカラオケで歌う定番曲として今でも親しまれている。

 作曲家の平尾昌晃が主宰する「平尾昌晃歌謡教室」の生徒だった八丈島出身の高校生、畑中葉子がデビューすることになった77年暮れ。アレンジャー協会主催大会での優勝曲であるこの曲を当初は畑中一人で歌う予定だったが、どうも歌う時に緊張して実力が出し切れないでいた。

これを少しでもほぐすつもりで、平尾が指導していたところ、師匠と組んで歌ったら、というプランが浮上。急きょ、40歳と18歳の“年の差”デュエットという形になり、かつてのロカビリーの人気歌手平尾は実に18年ぶりに歌手としてレコーディングに臨んだ。

 同じマンションの同じフロア、平尾の自宅から1軒隔てたところに畑中は家族と共に住んでいた。きっかけは中学3年の時。畑中が東京・原宿である芸能事務所からモデルとしてスカウトされた。芸能界に憧れていた畑中はそれに飛びつこうとしたが、心配した両親が“ご近所”の平尾に相談。平尾が調べたところ、どうも怪しい事務所だということで、その話を断った。畑中が芸能界で活躍したいという意向を聞いた平尾は自分の歌謡教室の話をしたところ、そこに入ることになった。

 先生と弟子の年の差デュエットは世間の大きな話題となり、有線放送でもリクエスト1位に。番組が始まったばかりのTBS「ザ・ベストテン」にも登場。オリコンランキングでは2月27日付でトップとなり、2週連続でキープ。当初、この曲限定のデュエットだったが、気を良くしたレコード会社は第2弾、3弾と用意。作曲家としての活動に支障をきたすと、乗り気でなかった平尾だが、1年限定でペア継続を承諾した。

 2作目の「エーゲ海の旅」のレコード売り上げは8万枚、3作目の「サンフランシスコ行き」は2万枚と「カナダからの手紙」のような爆発的なヒットには結びつかず、4作目の「ヨーロッパでさようなら」を最後に打ち止め。78年の紅白歌合戦で歌い収めをして、コンビは終了。その後、畑中は電撃結婚、8カ月でスピード離婚、ポルノ映画出演と、あの清純な歌とは別世界へと進んでいった。

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