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365日 あの頃ヒット曲ランキング 2月

【1977年2月】失恋レストラン/清水健太郎 シミケン人気 髪型まで流行 

[ 2012年2月21日 06:00 ]

 ★77年2月ランキング★
1 失恋レストラン/清水健太郎
2 S・O・S/ピンク・レディー
3 青春時代/森田公一とトップギャラン
4 真夜中のヒーロー/郷ひろみ
5 むさし野詩人/野口五郎
6 しあわせ未満/太田裕美
7 初恋草紙/山口百恵
8 想い出の樹の下で/岩崎宏美
9 さよならをいう気もない/沢田研二
10 ペッパー警部/ピンク・レディー
注目ヘッドライト/新沼謙治
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【失恋レストラン/清水健太郎】

 アイロンパーマをあて、その後で短く髪を刈り込む「健太郎カット」が若い男性の間で流行りだした、という雑誌記事が出たのは77年2月。理髪店には「シミケン」の雑誌の切抜きを持参して来る男性客が急増。「これと同じ髪型にしてくれ」というオーダーが相次いだ。

「健太郎」とはその前年の76年11月に歌手デビューした、24歳の清水健太郎のこと。デビュー曲「失恋レストラン」は2月21日付のオリコンチャートで1位に輝き、以後5週連続トップをキープ。レコード65万枚をセールスした。

 作詞と作曲は71年に「メリー・ジェーン」がヒットし、ドラマーとしても知られたミュージシャンのつのだひろ。インパクトのあるイントロに、清水が眉間にしわを寄せながら、ギターをかき鳴らし歌う姿は女性だけでなく、男性の心もつかんだ。サビの部分の「ねぇ、マスターつくってやってよ」のフレーズは流行語になり、ものまねをするタレントも多かった。

 大学在学中にTBSの「ぎんざNOW」に後輩が出た際、バックでギターを弾いていたところ、芸能プロダクションの目に留まった。大学を出たら建築関係の仕事に就くつもりだったが、音楽にも興味があり、大学では応援団を組織するほどで、根は目立ちたがり屋。誘いに乗るのに時間はかからなかった。

 その後も番組にレギュラー扱いで出演。当時はリーゼントスタイルで硬派のイメージが強かった。デビュー後もそのイメージは変わらなかったが、髪型がソフトになり、女性ファンが急増。「失恋…」の次に発売された2枚目のシングル「帰らない」は、2週連続1位。後半はやや尻つぼみだったが、年末の賞レースでは軒並みノミネート。シミケンの人気はこの頃絶頂期だった。

 「健」は俳優の高倉健から、「太」は菅原文太から、「郎」はなんと清水次郎長からとって付けたという芸名。映画の主演も決まり、ドラマにも出演。「芸能界を面白いと思ったことはあまりない」と斜に構えているのもニヒルで、ありふれたアイドルとはひと味違い、人気を後押ししたが、その勢いは1年で終息。その後も俳優として活躍したが、度重なる逮捕でかつての名曲も陽の目を見ることは少ない。

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