365日 あの頃ヒット曲ランキング 2月

【1999年2月】そのスピードで/the brilliant green 2曲目の主題歌は忙しさの中で…

[ 2012年2月13日 06:00 ]

 ★99年2月ランキング★
1 Winter,again/GLAY
2 朝がまた来る/DREAMS COME TRUE
3 そのスピードで/the brilliant green
4 Automatic・time will tell/宇多田ヒカル
5 ラストチャンス/Something ELse
6 朝日を見に行こうよ/SMAP
7 WILD RUSH/T.M.Revolution
8 いつか/ゆず
9 ここでキスして/椎名林檎
10 光の射す方へ/Mr.Children
注目春~spring~/Hysteric Blue
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【そのスピードで/the brilliant green】

 切ない雰囲気の中にも明るさがある曲調に、ボーカル・川瀬智子の特徴であるけだるい声が重なった。

 98年、デビュー3曲目のシングル「there will be love there~愛のある場所~」が大ヒットした3人組「the brilliant green」の99年の第1弾が「そのスピードで」。フジテレビ系連続ドラマ「オーバー・タイム」の主題歌として1月27日にリリース。その人気を物語るかのように、2月8日付のオリコンでは初登場で1位を獲得した。

 ドラマとのタイアップは「there…」に続いて2度目。わずか半年前のことだったが、あの頃とは状況がかなり違っていた。立て続けにヒット曲を出し、スケジュールはタイトになった。かつてのように自分たちのペースで楽しみながら曲を書くといったことはなかなか許されず「何日までにこれを仕上げて」という発注をこなさなければならなくなっていた。

 「そのスピードで」もそんな中で生まれた。コンサートツアー真っ只中での曲作り。しかも、お任せで作るというよりは、ドラマのイメージを意識しながらという“縛り”があった。

最初に1曲を出したところ、さらに「あと2、3曲作って」と言われた。しかも期限は3日。リーダーでベースの奥田俊作は精神的に追い込まれながらも仕上げたが、結局最初に出した「そのスピードで」が主題歌に決定。川瀬は「現実というより、宇宙を感じる曲」とし、歌詞はすぐに思い浮かんだという。

 メンバーは3人とも京都出身。高校のクラスメートだった奥田と松井亮(ギター) は同じバンドにいたが、別のバンドで歌っていた川瀬の声と雰囲気を気に入りスカウト。当初は英語のみの歌詞で歌っていたが、プロデューサーから繰り返し「日本語の歌聴きたい」と言ったことで“洗脳”。初めて日本語の歌詞で歌ったのが「there…」だった。

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