鳥山明さんと16年以上友人関係だった芸人が明かした昨年4月の“異変”「頭の手術で入院しようかな、と」

[ 2024年3月8日 19:30 ]

鳥山明さん
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 「ドラゴンボール」「Dr.スランプ アラレちゃん」などで知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去した。68歳。愛知県出身。週刊少年ジャンプの公式サイト及び「ドラゴンボール」の公式サイトで8日、発表された。

 人付き合いが苦手だったといわれる鳥山さんとプライベートで16年以上にわたって交流があった、お笑いコンビ「チキンナンバン」の大川知英(45)が8日、本紙の取材に応じ「優しい、飾らない方でした」「昨年4月のメールで体調不安をつづっていた」など人柄、近況について明かした。

 大川と鳥山さんの出会いは「2007、8年、ロンブー淳さんのバンドのjealkb(ジュアルケービー)の名古屋ライブを見に来ていただいて。打ち上げにも参加してくれました」と自身もギタリスト「ediee」(エディ)として参加するバンドのライブだったと回想。鳥山さんの地元・名古屋でプライべートでも食事をしたことがあり、「ジョークで“僕の方がお金持ってるから”と僕に支払いさせないように気遣ってくださったり、本当に優しくて、飾らない方でした」と知られざる“世界の鳥山先生”の素顔を明かした。

 大川によると「スマホもガラケーも持っていなかったと思います。あまり難しいことが好きではなく、プライベートが奪われてしまうと思ったのが理由だと思います」と携帯電話を所持しておらず、連絡は常にパソコンのメールで行っていた鳥山さん。大川は「昨年4月に“頭の手術で入院しようかな”といった内容のメールをもらって心配に心配でした。でも“普通に元気だから”と書いてあったので、急にこうなることは予想できない内容でした」と1年前のやりとりを明かした。

 普段は「Tシャツにジーンズ、スニーカーにキャップをかぶり小さなポーチ」を持ち、「(見た目は)普通のおじさんだった」と親しみを込めて鳥山さんについて語った大川。「1日1箱は吸っていた」ヘビースモーカーの鳥山さんとの交流で、体調不良だったことはなかったというが、「(今年)2月に脳腫瘍の手術をするとは聞いていました」と振り返った。

 人前に出ない理由の一つとして「自分自身にイメージが付いてしまうのは嫌だ」と語っていたという鳥山さん。ドラゴンボールの連載が終わっても「ドラクエのキャラ作りとか、ずっと仕事をして、ずっと忙しそうだった」と創作活動を精力的に行っていたという。

 「普通のおじさん」「仕事の話は好きではなかった」「プラモデルは“うちに凄いあるんだ”」「“新しいキャラを生むためには、忘れていかないといけない”と言っていました」「コロナ禍の2022年には入院していたことも」「最後のメールのやりとりは昨年4月だけど、あけましておめでとうのあいさつが来た」「急にこうなるとは…」。鳥山さんとの16年以上の交流を一つ一つ懐かしみながら振り返った大川にとっても、突然すぎる別れだった。

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