「どうする家康」大坂の陣 とっさに身を挺した茶々…ネット涙「鬼も聖母も同居」北川景子「真っすぐな人」

[ 2023年12月9日 13:50 ]

大河ドラマ「どうする家康」第46話「大坂の陣」。砲撃された大坂城の茶々(北川景子・右)は千姫(原菜乃華)をかばい…(C)NHK
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 嵐の松本潤(40)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は今月3日、第46話が放送され、「方広寺鐘銘事件」(慶長19年、1614年)「大坂冬の陣」(同)が描かれた。お市の方役と1人2役で“ラスボス”茶々役を怪演している女優の北川景子(37)が同局を通じてコメント。役作りなど、撮影の舞台裏を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどの古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となった。

 茶々は第36話「於愛日記」(9月24日)のラストに、事前告知なしのサプライズ登場。「賤ヶ岳の戦い」の際、13歳の少女(白鳥玉季)が母・お市の方に「母上の無念は茶々が晴らします。茶々が天下を獲ります」(第30話、8月6日)と誓った通り、「関ヶ原の戦い」は徳川家康(松本潤)と石田三成(中村七之助)に二枚舌、「大坂の陣」は方広寺の鐘銘により家康を挑発と“黒幕”として君臨。毎週のように視聴者を恐怖のどん底に陥れている。

 第46話のラスト、家康が手配したイギリス製大筒の砲撃により、大坂城は崩壊。茶々はとっさに身を挺し、崩れ落ちる天井から千姫(原菜乃華)を救った。

 SNS上には「千姫をかばった茶々様に涙腺崩壊。心が複雑すぎる」「茶々が千姫をかばったシーン、何回見ても泣いてしまう」「人間が窮地の際にとっさに取る行動が本性だとしたら、あんなにいびり倒していた千姫をかばった茶々様に涙が止まらないよ」「いまわの際の秀吉に悪態をついた後、泣いて抱き締めた茶々のシーンがあったから、今回の千姫をとっさに助けたシーンもスッと心に入ってきた。北川景子の茶々って『こう』だよなあって納得。鬼も聖母も同居してるんだって」「死にゆく秀吉に親の仇として残酷な言葉を掛けながら、その死に涙した時と同じように、憎い家康の孫である千姫が砲撃に怯えれば、思わず身を挺して助けてしまう茶々の複雑な情深さ。そういえば、お市も家康だけを友と思い詰める兄(織田信長)の孤独もまた深く理解していた。母娘の血筋」などの声が上がった。

 ――茶々の人物像

 茶々は多感な時期に、目の前でたくさんの大切な人たちを失ってきました。皆がどんな無念な思いで散っていったかを感じていたからこそ、その雪辱を果たしたいという強い責任感を持っていたと思います。

 一般的には“悪女”と言われることも多いですし、今作でも何を考えてるか分からない恐ろしさが目立っているかもしれません。でも私は、真っすぐな人だと思っています。

 茶々の心の中には、母・市の前で立てた「私が天下を獲ります」という誓いがずっと残っていて。母を裏切ることのないよう、生き残ろうと頑張ってきたと思います。自分が生き残ることによって、織田と浅井の血を後世に残すことができる。家族のことを思うと、自分は何としても生き残らなければならない。でも、女性である以上は自ら天下を獲るのが難しいので、息子を立派に育て上げ、両親(浅井長政、お市の方)や伯父(織田信長)の無念を豊臣家で果たすという…。ある意味ピュアですし、家族のことも凄く大切に思っていた人。真っすぐ、猪突猛進に、戦国を生き抜いた人物と捉えて演じてきました。

 茶々としては、当初は殿下(豊臣秀吉)の元で暮らすのは複雑な思いもあったと思いますが、幼い頃に引き取って側に置いてくれたご恩もありますし、豊臣家のことも徐々に自分の家だと思えるようになったのではないかと思います。そして息子を立派に育て上げて、息子が天下を獲ることが、殿下を含めた皆の雪辱を果たすことにもなりますし。秀頼に自分を重ね合わせていたのかなと思います。

 ――視聴者へメッセージ

 茶々としても織田、浅井、そして豊臣の誇りを最後まで持ち続けたいと思いますし、秀頼(作間龍斗)も立派に戦い抜きます。史実は変えられませんが、最後の一瞬まで豊臣家がどのように戦い抜くのか、是非、注目していただけたらと思います。今までの大河ドラマでは描かれてこなかったような我々の最期になっているんじゃないかと思います。最後まで是非、楽しんでください!よろしくお願いいたします。

 次回は第47話「乱世の亡霊」(12月10日)が放送される。

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