風間杜夫 74歳舞台人の原動力…心にロマン「やっぱり二枚目と呼ばれ続けたい」「褒められるの大好き」
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【俺の顔】俳優の風間杜夫(74)は表情が豊かだ。二枚目俳優としてブレークし、今では好々爺(や)。かと思えば、不気味なメークで狂気じみた芝居もハマり役になる。根底にあるのは舞台への飽くなき情熱。70歳を超えてなお、新たな芝居に挑戦し、ステージに立ち続ける。その原動力とは――。(吉澤 塁)
「白髪が増えたり、シワが増えたり。それはしょうがない。でもね、あなた。モテてナンボのこの人生。やっぱり二枚目と呼ばれ続けたいですよ。僕は褒められるのが大好きなんですから!」。大きな声で抑揚をつけながら語りかけ、記者の反応を見て豪快に笑う。目尻は自然と下がり、白い歯も見せる。
インタビューでさえ風間の手にかかれば、まるで一つの即興劇のよう。8歳から舞台に立ち続けて65年以上。よどみないしゃべりには、言葉の取捨選択を磨き続けてきたからこその経験値が光っていた。
母の勧めで児童劇団に入り、その時から役者を一生の仕事にしようと決めた。「“ボウズうまいな”と褒められるんです。その喜びが体に染みついていた。褒められたくて褒められたくて、その一心で続けてきたんです」
本格的に役者のキャリアを歩み始めたのは22歳の時に大竹まこと(74)らと劇団「表現劇場」を結成してから。テレビ局などに自らの宣材写真を配って回るが、なかなか声がかからない。「そんな中、1社だけ連絡が来たんです」。日活ロマンポルノだった。
「偏見がないわけではなかった。でも現場に行けば、作っているのは青春映画のよう。石原裕次郎や小林旭を撮っていたスタッフが映画を作っている。その熱気に圧倒されました」
10本以上の作品に出演し、74年には風間の演技を見たNHKから声がかかり大河ドラマ「勝海舟」に出演。「正直、NHKだけは出られないかもしれないと覚悟していました。でもスタッフたちはみんな見ていた。それだけクオリティーが高い物を作っていたんです」と胸を張る。
80年代には故つかこうへいさんの舞台に多数出演。演劇ファンから熱烈な支持を集め、劇場は風間ファンで埋め尽くされた。当時を知る舞台関係者が「旬の俳優を見にファンが劇場を埋める。風間さんはそのはしりの一人だったかもしれません」と振り返る人気ぶりだった。一方、映画「蒲田行進曲」やTBS連続ドラマ「スチュワーデス物語」など映像作品にも出演し“二枚目俳優”としての顔はお茶の間にも浸透した。
映像作品での活躍が広く知られるが「僕は根っからの舞台人なんです」と力を込める。その言葉通り、今でも年に4、5本は舞台に出演している。「ある時間にある場所で、この僕を見てもらう。究極のアナログなんです。どんなにAI(人工知能)などが進歩しても、生身の役者を目の前で見る喜びは消えないはず」と演劇の可能性を信じ続けている。
18年にはミュージカルに初出演。21年には新宿・花園神社の紅テントでアングラ演劇にも初挑戦した。「これで僕ができる演劇は全てやった。あとは、歌舞伎と宝塚歌劇だけかな」
おおよその舞台は経験したが、役者としての夢はまだある。「僕の憧れは森繁久弥さん。洒脱(しゃだつ)で、生ぐさくて、インチキじみている。ちょっと拍子抜けしているあの色気。その味わいを身につけるのが今の僕の目標なんです」
森繁さんといえば昭和を代表する国民的俳優で、09年には国民栄誉賞を没後受賞したことでも知られている。風間も10年に紫綬褒章、そして今春に旭日小綬章を受章した。
「国民栄誉賞まであと一歩。いよいよ自分もそういう道を歩き始めているのかな」と、いたずらっぽくほほ笑んで笑わせてくる。そんな記者とのちゃめっ気あふれるやりとりも、常に人を楽しませる舞台人ならではの風間らしいリップサービスだった。
≪日本屈指の戯曲挑戦「役者冥利につきる」≫ 風間は舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」(東京・新橋演舞場、9月2~26日)の稽古の真っ最中だ。
主演は大竹しのぶ(66)。幕末の花魁(おいらん)の死の真相がねじ曲げられ、やがて攘夷(じょうい)のヒロインとして語られていくという物語。風間が演じるのは遊郭の主人。「商売が全てで、口から先に生まれたような人物。まるで私にぴったりの役」と力を込めた。
作品は72年に初演され、日本演劇界屈指の戯曲として知られている。風間は「今の日本にも通じる話。このような作品に携われて、役者冥利(みょうり)につきる」と感激している。
◇風間 杜夫(かざま・もりお)1949年(昭24)4月26日生まれ、東京都出身の74歳。早大文学部演劇科中退。72年に日活ロマンポルノ「艶説女侠伝 お万乱れ肌」で映画デビュー。77年につかさんの「戦争で死ねなかったお父さんのために」に出演し、以後つか作品に多数出演。最近ではTBS日曜劇場「アトムの童」(22年)などに出演。血液型O。
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