羽生結弦さん スケート人生初期の意外なエピソード「怒られて、泣いて、つまみ出されて、正座して」

[ 2023年5月2日 21:51 ]

羽生結弦
Photo By スポニチ

 フィギュアスケート男子で五輪連覇を達成し、プロとして活動する羽生結弦さん(28)が、2日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋SP」(後7・00)にゲスト出演し、スケートを始めたころのコーチと画面越しの再会を果たした。

 以前の番組で、怖いものを聞かれた際、「たぶん怒られると思うんですけど、一番最初に習った女の先生です」と答えていた。「徹子の部屋」でも、このコーチについてあらためて聞かれ、羽生さんは「僕が4歳のころから習っていた先生なんですけど、本当に怖くて。10分間くらい滑っては怒られて、泣いて、リンクの外につまみ出されて、正座して。そんな生活をずっとしていましたね」と振り返っていた。

 番組では、そのコーチの元を訪ね、真意を尋ねた。この女性は山田真実さんで、現在は北海道でフィギュアスケートのインストラクターをしており、スケートを始めた4歳から7歳くらいまで羽生さんの指導をしていたという。VTRを見た山田さんは、「言った内容をやってくれなかったので、やりなさいって言っただけです。怒っていたわけじゃじゃない」と説明した。

 さらに山田さんは、「“うまくなるためには、これを何回練習するんだよ”って感じで言っても、“うんうんうん”って聞いているです。私も他の生徒がいますから、レッスンをやっていると、気がついたら、あれ?やってないって。本当に言うこと聞かなかった」と、現在の練習熱心な羽生さんからは想像つかない逸話も披露し、スタジオを驚かせた。

 ただ、当時から才能はピカイチだったという。「別次元でしたね。才能の塊でした。普通の子だったら、“手をこうやったら足はこうなって、頭の位置はこうで”って全部を指導していかなければいけないんですけど、彼の場合は1回ちょっと見本を見せただけで、それが再現できるような、天才です」と絶賛していた。

 コーチの思いを知った羽生さんは、「今は、期待して下さっていたがゆえの(厳しさ)というのは分かっているんですけど」と話しつつも、コーチの賛辞には驚いた様子。「ああいう言葉を聞いた時に、熱くなるものがすごくありますけど、当時はこんなことを先生に言われるとは思っていないので、才能があるとか言われると思っていないので、当時の自分が聞いたら、“先生、何言ってるの?”、“先生どうしちゃったのかな?”と思いながら聞いていると思う」と、率直な思いを口にした。

 コーチに教わったことが、スケーター人生の大事な礎になっているという。「怖い存在ですけど、小さいころに習ったことっていうのは一生の基盤になるので、大切に大切に育てて下さって本当にありがたかったなって思います。ありがとうございます」と感謝を口にした。

 羽生さんの言葉を聞いた司会の黒柳徹子は、「先生、そういうふうにおっしゃってますよ?恨んでらっしゃることはないようで」と笑わせていた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年5月2日のニュース