小倉一郎 生後1週間で母、2歳で兄2人、16歳で姉を亡くすも「父の姉が、私を引き取って育ててくれた」

[ 2023年5月2日 15:16 ]

小倉一郎
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 俳優の小倉一郎(71)が2日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。家庭環境について語った。

 小倉は65歳だった6年前に5歳年下の女性と4度目の結婚。昨年は両肺、胸の骨と脳、計4カ所にがんが見つかり、肺のがんは「ステージ4」「余命は1年か2年ぐらい」とも宣告されたという。それでも2度目の結婚の際の娘が探してくれた病院で放射線と抗がん剤による治療の結果、3カ所はがんが消え、残る右の肺も「小指の先よりももっと小さくなってました」との状態となったとした。

 司会の黒柳徹子が「お嬢さんたちもいろいろやってくださって本当に良かったと思うんですけど。元々生まれた家庭が複雑だったんですって、あなたの」と話を振ると、小倉は「私は16歳できょうだいたちがいなくなりました」との事実を明かした。

 小倉は4人きょうだいの末っ子で、黒柳が「そのうち3人が亡くなったの」と尋ねると、小倉は2歳で双子の兄2人を、16歳で姉を亡くしていただけに、「はい。双子の兄たちと、姉と、私。僕は三男なんですけど、長男じゃないのに一郎なんですよ」と語った。

 黒柳が「で産みの母っていう方はあなたをお産みになったらすぐ亡くなったの」と続けると、小倉は「はい。1週間で26歳で亡くなっているそうなんですけど、私は全く記憶になくて。で、その時父が結核で入院しなくちゃいけないっていう状態で。父の姉が、私を引き取ってくれて育ててくれたんです」と振り返った。

 黒柳が「随分でもよく育ててくださいましたよね」と感心すると、がんと闘う小倉は「東京にもいとこが何人かいるんですけど、みんなが“育ての母やきょうだいやみんなが見守っていてくれたんだな”なんて言ってくれますから、そうなんだなと思います。みんなのおかげで生かされているというふうに感謝してます」としみじみと話した。

 また、自身の宝物は育ての母が買ってくれたギターだとし、「いまだに大切に持っています。ジャズギターってやつなんですけど、中学2年の時に買ってもらって。大きなギターだったんですけど」と小倉。当時7000円ほどしたというが、生活保護を受けるような苦しい生活の中でも「母が月ぷで買って来てくれて」と回顧。育ての母は小倉が30歳の時に亡くなったとし、「82歳で亡くなりました。母は僕には何でも。母の娘がいるんですね。僕にとってはいとこだったんですけど。その姉が“私はバイオリン習いたいって言ったけど、習わせてくれなかった”って怒ったけど、私にはギターを買ってきてくれたりね」と懐かしそうに話した。

 黒柳が「あなたの活躍をお母様はとっても喜んでらしたんですって」と話すと、小倉は「はい」と一言。親孝行したと言われると、「したかどうか。はは」と照れたように語った。

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2023年5月2日のニュース