本村健太郎弁護士「削除の理由が不自然。他に理由があるんじゃ」平和教材から「はだしのゲン」削除に疑問

弁護士・本村健太郎氏
Photo By スポニチ

　弁護士の本村健太郎氏（56）が、4月30日放送の読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。広島市の小学生向け平和教材から漫画「はだしのゲン」の引用が削除されたことに言及した。

　広島市教委は「漫画の一部では子供たちに被爆の実相が伝わりにくく、誤解を与える恐れがあり補足の必要がある」などとして、小学3年生が対象のひろしま平和ノートについて2023年度の改訂版では「はだしのゲン」からの引用を削除し、被爆者の実体験に差し替えることを決定した。

　番組では平和教材からの削除に賛成か反対かコメンテーターに意見を求めた。本村氏は「削除の理由が不自然なので、他に理由があるんじゃないかとしか思えない」と反対の立場で意見。「平和教育以外の裏テーマみたいなのがあるから、そういうものをあまり快く思わない人たちが反対してる説がありますけど、実際は分かりませんけど、何にしても地元の広島がはだしのゲンをそういうふうに扱うなら、もうだったら全国的にはだしのゲンを平和教育に使わなくていいって発想になってしまいますから、僕は地元広島には頑張ってもらいたかった」と地元だからこそ削除すべきではなかったと述べた。

　一方、明治天皇の玄孫（やしゃご）で作家の竹田恒泰氏は「異論がある」と削除に賛成の立場で意見。「はだしのゲンは自虐史観で描かれてるんですね。教育基本法が改正され、数年前から新しい指導要領の下で授業が始まってるんですが、“国を愛する態度を養う”が社会科教科の目的になってるんですね。国を愛する教育をするのに自虐史観の教材を使うのは教育基本法の理念に反する」と議論を交わした。