ステージ4の咽頭がん克服したSLT・西村智彦 がん療養で欠席のKANに代わりサプライズ出演でエール

[ 2023年4月29日 20:20 ]

SING LIKE TALKINGの佐藤竹善(左)と西村智彦
Photo By 提供写真

 3人組バンド「SING LIKE TALKING」(SLT)の佐藤竹善(59)と西村智彦(59)が29日、大阪・靱公園テニスコートで開催された「FM COCOLO~風のハミング~番外編 勝手にハミング」にゲスト出演。「メッケル憩室がん」治療のため不在となったシンガー・ソングライターKAN(60)へ、ステージ4の咽頭がんから復帰した西村が“パワー”を送った。 

 同局でレギュラー番組を持つスターダスト☆レビューの根本要、KAN、シンガー・ソングライター馬場俊英がホスト役となり、毎年開催されている「風のハミング」。KANが3月、がんであることを公表し、治療を最優先するため当面の演奏活動休止を発表した。企画や台本、アレンジなどステージ構成の中核を担ってきたKANなしでの本番は、「勝手にハミング」とタイトルをかえ、当日発表となったサプライズゲスト、佐藤と槇原敬之を迎えて開催された。

 「KANちゃんが闘病に入ってるということで、今日はKANちゃんの応援も兼ねてここに来られて凄くうれしく思っています」と佐藤。KANの「カレーライス」をカバーした後、メンバーの西村を呼び込んだ。「西村君、実は一昨年の夏にステージ4のがんが発覚しまして。そして1年掛けてそれを見事、乗り越えまして…治しました」と報告すると、場内からは大きな拍手が。佐藤は「そんなわけで、KANちゃんにエールを送る意味でも、ぜひ彼の存在、彼の克服した空気を皆さんにも伝えたいなということで、連れてきた」と説明した。観客の声援に、西村は「ありがとうございます」と応じた。

 「今回はぜひKANちゃんに贈りたいと思います」と告げ、2人で東日本大震災の復興支援のために作られたSLTの楽曲「Human」などを披露した。

 佐藤は「KANちゃんの(休養前の)ライブに2人で見に行った」と明かし、「楽屋で西村がKANちゃんと握手してました。西村の治った“運”をばーっと全部渡してきて。西村はちょっと弱っておりました。吸い取られた感じ」と言って、笑わせた。「KANちゃんは性格が明るいので。いつも笑って冗談ばっかり言ってると、キラー細胞なる免疫が出るんですってね。KANちゃんはバッチリじゃないですか。どこまでが本気で生きてるんだか分からない人だし」と、ユーモアたっぷりに激励していた。 

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2023年4月29日のニュース