竹原慎二氏 世界王座獲得の原動力は実家トラブル「死んでもいいから勝ってやろうと変わった」

[ 2023年4月29日 20:14 ]

竹原慎二
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 ボクシング元世界王者の竹原慎二氏(51)が、28日深夜放送のテレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(金曜深夜0・50)に出演し、現役時代の苦悩を告白した。

 16歳で広島から上京し、プロボクサーへの道を歩み始めた竹原氏。少年時代はやんちゃで、家族に迷惑ばかりかけてきたが、リングに立つことによって「人から期待される感覚を生まれて初めて味わうことができた」という。

 一方で、試合を重ねるごとに、期待が大きな重圧になっていったことも事実だった。「初めのころは、応援してくれる人が少人数じゃないですか?勝てば勝つほど、ファンが増えていくわけです。それをやるたびに、“いい加減なことをしてこの人を裏切っちゃいけない。この1敗をしたことによって、今まで応援してくれた人がそっぽ向くんじゃないか?”という恐怖感で怖かったです」。竹原氏の意外な告白に、「平成ノブシコブシ」吉村崇は「意外に繊細なんですね」と驚いた。

 その後、日本ミドル級王座、東洋太平洋同級王座を無敗のまま獲得。1995年には世界に初挑戦した。日本人の体形もあって、中量級以上で世界王者になったボクサーはそれまでおらず、竹原によると、下馬評も勝率5%程度と散々な前評判だった。試合前のある日、両親が経営している焼肉店の客が、父をあおるようにこう言ったという。「東洋チャンピオンにはなったのはすごいかも分からんけど、世界には絶対なれへんで」。竹原氏は、兄からの電話で「慎二、昨日お父ちゃんがお客と取っ組み合いのケンカしてたで?理由はお前じゃ」と知らされたことを明かした。

 それまでは、「交通事故に遭って試合延期になって入院したいな」と、試合に対して後ろ向きな感情を持ったこともあった竹原氏だが、この出来事で一変。「そういうのを聞いたら、めちゃくちゃ悔しいじゃないですか?その時、自分はチャンピオンなんかなれると思っていなかったんです。ただ、そういう悔しさもあって、“死んでもいいから勝ってやろう”という気持ちに変わりました」と振り返り、生徒役の出演者たちを納得させていた。

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