演歌歌手・大江裕「パニック症」で動悸止まらず コンサート本番で“土下座”「きょうは歌えません…」

[ 2023年4月15日 22:55 ]

大江裕
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 演歌歌手・大江裕(33)が15日放送の日本テレビ「有吉の!みんなは触れてこないけどホントは聞いてほしい話」(土曜後10・00)に出演。「パニック症」に悩んだ過去を告白し、そこから立ち直ったきっかけについて語る場面があった。

 「メンタルの病気を経験した芸能人たちの話を聞く」という異色の番組。パニック症とは「動悸・めまい・発汗・息苦しさ・吐き気・手足の震え・強い不安・恐怖感などの発作を起こし、生活に支障が出る状態のこと。日本人の50人に1人程度が発症するとされている」と、番組では伝えていた。

 大江は「デビューして2年目で、たくさんのお仕事をさせていただいて。年間200本以上のコンサートをしていました。持ち歌も2曲しかなくて、先輩方のカバー曲をリクエストで歌うんですけど“完璧にしなきゃダメ”って思っちゃって。お金をいただいていることが、プレッシャーになっていたんだなと」と振り返る。

 また「ある日、ステージの最中に胸をドンドンと叩かれるような感じになりまして。それで立っていられなくなって、スタッフに抱えられて、救急車で運ばれたんです。病院では“異常ない”って言われて、次の日には帰されて。それでリハーサルで歌ってたら、また動悸が来て過呼吸になって。それで、幕が開いたときの僕の行動は…土下座でした。“きょうは歌えません。今は何の病気かわかりませんから、また改めてお伺いいたします”」と衝撃の過去を明かした。

 その1カ月後に「パニック症」と診断された大江は引きこもり生活に。一週間で10キロもやせ、事務所の電話にも出られない日々が続いていたという。ふさぎ込む時間が続くなか、ある日師匠・北島三郎から直接電話があった。「“会社に来なさい”って言われて。僕はもうクビだろうなと思っていて、諦めなさいと言われるんだろうなと。それで会長室に入って土下座して謝ったら、先生が僕の頭をなでてくれたんです」と、予想しない展開になったという。

 その後は「お前は今休む時期なんだ。よく頑張ったな。俺のそばにいれば絶対怖くないから。俺のそばでいろいろと仕事をやりなさい。お前の歌をもう一度聴きたい。ステージの香りをかがせてやりたい」と温かい言葉をかけてくれたという。大江は「これを言われたときは、スッと泣いてましたね。先生の言葉で気持ちが変わっていきましたね」と、感謝していた。

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2023年4月15日のニュース