櫻井翔 言葉で訴える「NO MORE WAR」 個人初の展覧会開幕「多くの人に伝えられる立場」胸に

[ 2023年4月15日 04:00 ]

「第130号海防艦」の写真の前に立つ櫻井翔
Photo By 提供写真

 嵐・櫻井翔(41)の個人初の展覧会「未来への言葉展」が14日、東京・六本木ミュージアムで開幕した。

 櫻井がこれまでメディアを通して発信してきた「言葉」を集めた。内覧会で取材に応じ「自分の言葉や私物が展示されているのが不思議。今までにないソワソワ感がある」と心境を語った。

 展覧会を構成する7つのパートのうちの1つが「NO MORE WAR」。2021年に真珠湾攻撃・日米開戦80年にあたり、2万5000字にわたる「櫻井翔と戦争の記憶」を雑誌「ニューズウィーク 日本版」に寄稿。会場には記事でテーマにした、海軍士官として戦死した大伯父の資料や写真が展示されている。

 2019年に展覧会を構想した時には「NO MORE WAR」は計画になかった。2年後に雑誌に寄稿。昨年、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった。「結果として今だからこその強いメッセージを持つことになった」と意義を強調した。

 来場者が「NO MORE WAR」で最初に目にするのが、大伯父が乗っていた第130号海防艦が沈没する写真。約1カ月前に米国の海軍史家が発見した貴重な一枚だ。

 櫻井は「最期の瞬間を写した残酷な写真。展示するか悩んだ」と胸の内を明かした。最終的には「強いメッセージを持つ写真。そういうものを見てもらった方が良いと僕は思う」と展示を決断した経緯を説明。「いまこそ、多くの方の目に触れるよう、あえて展示をしたい」と言葉を添えた。

 言葉の持つ力について「“てにをは”一つ変わると意味が変わるし、伝える順序が違うと響き方が変わる。多くの人に伝えられる立場にありがたいことにあるので、大切にしたい」と話した。展覧会には、そんな思いを持つ櫻井だからこそ伝えられる「戦争と平和」へのメッセージが詰まっている。5月24日まで開催。

続きを表示

この記事のフォト

2023年4月15日のニュース