村山優香 「ウルトラマンデッカー」ヒロインは「熱いな…と自分でも思います」

[ 2022年11月29日 08:00 ]

「ウルトラマンデッカー」ヒロイン・イチカの衣装でポーズを決める村山優香
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 【牧 元一の孤人焦点】テレビ東京系の特撮ドラマ「ウルトラマンデッカー」(土曜前9・00)でヒロインのイチカを演じる俳優の村山優香(19)が放送後半を迎えての思いを明かした。

 「前半は青春ドラマのようだったけれど、後半は仲間の絆を描く人間ドラマのようになっていると思います。『GUTS─SELECT』の人たちがいつどのような形でカナタがデッカーであることに気づいて、どう受け止めていくのかというところを見てほしいです。第20話(12月3日放送)は『イチカ回』なので、それもお楽しみに」

 オーディションで勝ち取ったイチカ役。明るく前向きな性格は自身と似ているが、映像では自身以上の熱さが際立っている。

 「撮影中は常に朝起きた時からテンションを高めていました。前の夜に全く眠れなかった朝でも『私はイチカだ。きょうも怪獣を倒すぞ!』みたいな気持ちになって家を出ていました。私とイチカは基本的には似ているんですけど、イチカの方がさらにエネルギッシュで元気で、映像を見ると、熱いな…と自分でも思います」

 7月に放送が始まって約5カ月が経過。既に撮影は全て終了したが、人気シリーズだけに周囲の反響は大きい。

 「ファンの方々がツイッターで優しい言葉をかけてくださります。お友達や親戚、以前に関わったことのあるスタッフさんからも連絡をいただくんですけど、『あのシーンが良かった』とか『あの表情が良かった』とか言ってもらえると、うれしいし、自信にもなります。以前に出演した映画の監督さんから『あそこはもう少しこうした方が良かった』とかアドバイスをいただいたりもします。10代の最後に一番の思い出ができました。この宝物は一生自慢できるものだと思います」

 2022年は、ヒロイン役で出演した短編映画「お雛様のヘアカット」(溝口稔監督)でローマ国際映画賞の最優秀女優賞を受賞するなど役者として飛躍の年になった。

 「以前は台本を読む時、セリフを覚えようと必死だったけれど、今は家で普通に読書をする時のように自然に台本を読めるようになりました。読みながら場面を想像すると、セリフも頭に入りやすいです。特撮は場面を想像するのが大変だったので、昔より想像力がついたかもしれません」

 来年2月16日からは東京・CBGKシブゲキ!!で劇団丸組第8回公演「新山猫最終章」に出演予定。以前からのファンや「デッカー」で初めて存在を知ってもらった人たちに生の芝居を見せる機会となる。

 「舞台は中学生の時以来なので、ドキドキしています。映像は撮り直しができるけれど舞台はできないので不安になりながらも『やってやるぞ!』という気持ちでいます。『デッカー』を見ていただいているみなさんに見ていただけるとうれしいです。今後は、ひとつひとつの作品で全く別人に見えるような女優さんになりたいと思っています」

 今夏、「週刊プレイボーイ」の表紙と巻頭グラビアも経験。順調に仕事を続ける中、プライベートでは10月に初めて「幽体離脱」を経験したという。

 「急に自分がガッと抜けた感じになって、あれ?と思いました。布団の上で寝ていたのに、宙に浮いている感じで、体と布団が透けて見えたんです。驚いて部屋のドアを開けに行ったんですけど、ドアを開けたら急にまた布団に戻って、ドアの方を見たら閉まっていました。夢ではなく実感で、まさにウルトラマンの世界でした」

 来年2月23日には映画「ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…」が配信・公開される。

 「ドラマに続いて撮影しました。ドラマよりアクションが激しかったり、新たな敵が出てきたりで激熱です。イチカは、エネルギッシュなのは変わらないですけど、ちょっと大人になっています。自分のアップを劇場の大きなスクリーンで見るのは恥ずかしい。顔に何かついていないかな…と気にしちゃいそうです」

 2023年、より一層の飛躍が期待できる19歳だ。

 ◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。

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