いしだあゆみ 一昨年に他界した義弟・なかにし礼さん「穏やかで優しくて」「家族をもの凄く大事に」

[ 2022年8月11日 15:42 ]

いしだあゆみ
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 女優のいしだあゆみ(74)が11日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演。2020年に他界した義弟で作詞家、直木賞作家のなかにし礼さん(享年82)への思いを語った。

 司会の黒柳徹子から「1年半前に亡くなったなかにし礼さんは妹さんの旦那さん」と話を振られると、いしだは「はい。もうちょっと元気でいてほしかったですね」と悼んだ。

 なかにしさんは心筋梗塞で亡くなったが、それまでには食道がんを克服し、持病である心臓病も除細動器とペースメーカーを埋め込み改善を見せていた。黒柳が「でもご病気でもうまく乗り越えていらっしゃったから」と残念そうに語ると、いしだは「だから今回も、全然心配してなかったんですけどね」とポツリ。「でも両親もそうですけど、礼さんも棺の中のお顔が、本当に人って終わったあとこんなに楽な、煩悩が全部取れてこんなに優しいお顔になるんだなとつくづく思いましたね。本当に優しいお顔でいなくなっちゃいました」と別れを振り返った。

 葬儀は北鎌倉の小さな寺で行ったとし、「コロナ禍だったので、本当に家族だけで見送らせてもらいました。ただ妹が本当に仲のいい夫婦だったので、今でも“寂しい、寂しい”と言ってますね。それがかわいそうなんですけど、仕方がないです、いつかは分かれるんですもんね」と話した。

 黒柳が「(なかにしさん夫婦は)どんなふうに仲が良かったの」と尋ねると、「本当にね、2人でずっと話すんですよ。音声多重みたいに。どっちかが聞いてどっちかがしゃべんなきゃいけない、この2人を見てると、2人でずっとしゃべってるんです」と回顧。「今私東京に暮らしてるんですけど、礼さんがもう60になるから心配だから、東京に引っ越してらっしゃいって勧められて、同じマンションに」とも明かし、駐車場で2人を見かけた際には「あんまりにも後ろ姿が幸せそうだったんで、声かけられませんでした」とも語った。

 また、なかにしさんといしだは作詞家と歌手という間柄でもあったが、「でも礼さんの方からお会いしても電話でも、一切仕事の話はしなかったですね」と明かした。番組ではいしだが歌い、なかにしさんが作詞した「あなたならどうする」「喧嘩のあとでくちづけを」を流したが、いしだは「忘れてた」と苦笑したものの、「礼さんってタイトルの付け方が凄いですね」などと感心した。

 「お書きになっているのは割と鋭いお話が多いですよね、でも私の知ってる礼さんは穏やかで、優しくて何を聞いても必ず教えてくださいますし、それにいしだの家族をもの凄く大事にしてくれた」といしだ。「だからそれはお亡くなりになる時はコロナ禍だったんですけど、お礼は言いたかったですね。本当に私たちの家族を大事にしてくださってました」と力を込めた。
 

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2022年8月11日のニュース