M―1王者の意地見せるはずが…銀シャリ、活弁初挑戦で惨敗も「気持ち良かった」

[ 2019年11月11日 19:31 ]

映画「カツベン!」の公開を記念した“弁士サミット”に登場した(左から)坂本頼光、山崎バニラ、銀シャリ・鰻和弘、銀シャリ・橋本直、澤登翠、片岡一郎
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 映画「カツベン!」(監督周防正行)の公開を記念して11日、都内で“弁士サミット”が開催され、現役活弁士の澤登翠(年齢非公表)、山崎バニラ(41)、片岡一郎(41)、坂本頼光(40)、さらに特別ゲストとして漫才コンビ「銀シャリ」の鰻和弘(36)、橋本直(39)が登場し、観客を前にライブで活弁を披露した。

 このイベントは同作のメイキング映像に対し、5組それぞれがバリエーション豊かな活弁を行うというもの。活弁の魅力のひとつである、弁士の語りによって同じ無声映画が様々に見えることが体感できる仕掛けになっている。

 活弁初挑戦となる銀シャリの二人は、演じる前から「(活弁界の)ニュースターの誕生です」(鰻)、「2016年M-1チャンピオンの意地を見せます」(橋本)と自信満々。しかしいざ始まってみると、同作へ監修や指導、出演という形で携わっているプロたちがそれぞれの個性を生かした活弁を披露したのに対し、ほぼメインで活弁を担当した鰻は画面内の展開についていけず、冬の撮影シーンの映像だったのをいいことに、ただ「寒い」「冷え込みます」などと連呼するだけ。そこへ隣の橋本が「寒さの話ばっかりやないか」と時折漫才のようにツッコミを入れるという、とても活弁とは呼べない代物になってしまった。

 それでも鰻は心を折らず、活弁を終えての感想を求められると「気持ちよかったです」とまんざらでもなさそうな表情を浮かべていた。

 同作はおよそ100年前の日本を舞台に、活動弁士を夢見る主人公の青年と個性的なキャラクターたちが織りなす、アクションあり、笑いあり、涙ありのエンターテインメント作。成田凌(25)、黒島結菜(22)、永瀬正敏(53)、竹野内豊(48)をはじめ、周防作品の常連である竹中直人(63)、渡辺えり(64)、小日向文世(65)らが出演し、12月13日から全国公開される。

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2019年11月11日のニュース