高倉健さん5回目の命日 広末涼子「鉄道員」撮影時の秘話明かす

[ 2019年11月11日 05:30 ]

高倉健さんの命日に行われた「鉄道員」の上映会に駆けつけた(左から)浅田次郎氏、小林稔侍、大竹しのぶ、広末涼子、木村大作氏
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 2014年11月に83歳で亡くなった高倉健さんの5回目の命日に当たる10日、東京・銀座の丸の内TOEIで、主演映画「鉄道員(ぽっぽや)」(監督降旗康男)の特別上映会が行われた。公開から20年の節目でもあり、共演した大竹しのぶ(62)、広末涼子(39)、小林稔侍(78)、そして撮影監督の木村大作氏(80)が駆けつけ、健さんをしのんだ。

 浅田次郎氏(67)の直木賞受賞作の映画化で、北海道のローカル線終着駅の駅舎を舞台に一人の“ぽっぽや”佐藤乙松の生きざまを描いた感動作。劇場には浅田氏の姿も見え、フォトセッション時にはステージに上がった。

 妻役の大竹は「健さんは面白くて、おしゃべりで、いろいろな話をしてくれました」としみじみ。乙松の元に現れる少女を演じた広末は「私が消える(幻想的な)シーンで健さんが泣かれた。その時、撮影部、録音部、スタッフの皆さんも泣いてたんです。後にも先にも、そんな現場はありません」とぽつり。「電話番号を交換し、撮影後もずっと可愛がってもらいました」と秘話も披露した。

 撮影場所の南富良野町はロケセットをずっと保存。小道具や衣装、ポスターなどを今でも展示しており、今年5月20日に降旗監督が84歳で亡くなった際も記帳台を設けて追悼。小林は「撮影から十数年後に旅番組で訪れましたが、健さんの祭壇まで作ってくれていた。拝んできました」としのんだ。

 1500円の入場料金で実施された上映会。町役場や地元婦人会への感謝の意味を込め、売り上げの一部が維持費用に寄付された。

 《撮影小道具70点ズラリ》劇場ロビーには撮影で使われた切符などの小道具やポスターなど70点を超える資料が展示され、南富良野町の池部彰町長から贈られた花束も飾られた。舞台あいさつの進行役は健さんの主演作9本で撮影監督を務めた木村氏が担当。「別の映画ですけど、健さんは奈良岡朋子さんに会った時に号泣してました」と、感激屋だった一面を披露した。

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