田口容疑者 ほほ笑み送検その理由とは 瀧被告と対照的…逮捕日も同じ表情

[ 2019年5月25日 06:45 ]

送検のため東京湾岸署を出る田口容疑者(撮影・郡司 修)
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 【田口淳之介&小嶺麗奈 愛の逃避行 転落の人生<2>】

 関東信越厚生局麻薬取締部は24日、大麻取締法違反(所持)容疑で、元KAT―TUNの田口淳之介容疑者(33)と同居の女優小嶺麗奈容疑者(38)を送検した。車中の田口容疑者は22日の勾留先への移送時と変わらない笑みを浮かべていた。なぜこの表情を見せ続けているのか、背景を探った。

 田口容疑者は午前7時10分、警察車両に乗って勾留先の東京湾岸警察署を出た。無数のフラッシュを浴びながらも、顔を隠すことなく、口角をやや上げてほほ笑んでいるように見えた。

 逮捕された22日、麻薬取締部から湾岸署への移送時に浮かべていたのと同じ表情。3月に同じ薬物事犯で逮捕されたピエール瀧被告(52)が移送時に目を閉じうつむいていたのとは対照的だ。ジャニーズ事務所の先輩だったTOKIOの国分太一(44)が23日放送のTBS「ビビット」で22日の姿について「何を考えているか疑問に思う」と語った。明らかに移送される著名人では異質に見える表情だった。

 田口、小嶺両容疑者を知る知人は「小嶺(容疑者)はまるで急須でお茶を入れるぐらい自然にグラインダーで大麻を砕いて田口(容疑者)と一緒に吸っていた」と語る。捜査関係者によると、田口容疑者宅から押収された「グラインダー」は大麻を砕く器具で常習者が使う器具だという。また、押収された乾燥大麻も常習者が好む幻覚作用の強い「バッズ」と呼ばれる花の部分だったことも判明した。

 捜査関係者は「大麻使用が日常的になっていたからこそ罪悪感が消えていて穏やかにも見えるこの表情になるのでは」と指摘する。

 実際、麻薬取締部が22日朝、自宅に踏み込んだ時も、室内には隠す様子もなく大麻が無造作に置かれ、大麻がある生活が日常になっていることを示していた。若者の間で大麻が身近な存在になっていることも背景にありそうだ。

 2013年に1555人だった大麻所持の検挙者数は昨年、過去最多の3578人に倍増。SNS上では大麻が「野菜」などの隠語で気軽に取引されている現状もある。また「クラブに行くと大麻を気軽に手にしている人を見る」と話す若い女性もいる。

 捜査関係者は「小嶺容疑者が“大麻は自分一人だけのもの”と田口容疑者をかばう供述をしているだけに、引きずり込んだ可能性が高い」とみている。田口容疑者は恋人に勧められるまま大麻を使うことが日常茶飯事となって罪の意識を失った可能性が高く、後ろめたさを感じていない心境が表情に表れたとみられる。

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