榊原郁恵 秘密を抱えている芸者役に「役作りは難しかった」

[ 2019年3月19日 15:35 ]

 共演する榊原郁恵(59)は、お金が大好物の売れっ子で通称「コガネ虫」と呼ばれる芸者、銀子を演じる。テレビ番組などで見せる明るいイメージとは違い、周囲が知らない秘密を抱えている人物像に「役作りは難しかった」と話した。「(出演者は)芝居が大好きで(物語を)掘り下げていくのが大好きな人ばかり。どれだけ自分の力を掘り下げられるか」と精進を誓う。

 主演の高畑とは3年前に「雪まろげ」で初めて共演した。「自分がしっかりしていないとつぶされちゃう。そのぐらいパワーがありましたね」と振り返った。稽古中のエピソードも披露。ある場面で演出家から注文が入ると、高畑は「時間ください!」とその場で考え込んだ。仕切り直しの演技に「次にやるときは(私の)想像を絶するような、バネでくる」と驚いたという。

 他の仕事で浅虫温泉の近くを訪れた際、作品の舞台まで足を伸ばした。「地名を知らなくて。吸収したかった」と90代の芸者さんに会ってパワーを得たという榊原。高畑とともに作品を盛り上げる。

 ○…高畑が榊原の“プロ意識”について語った。稽古場へ持参する手作りのおにぎりには、いつものりが付いていないという。その理由を尋ねると「歯にのりがついたら困るでしょ」と笑顔で答えられた。開演前には全員で円陣を組み、気合を入れる。それから幕が開くまで約15分を立ったまま待機する。こちらの理由は「(座ることで)衣装にシワがついたら困るでしょ」だった。

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2019年3月19日のニュース