親交50年の近田春夫が語る裕也さん「持論は“見てくれの良いうそより、ヒドい真実”」 

[ 2019年3月19日 09:00 ]

内田裕也さん死去

11年、住居侵入容疑などで逮捕され謝罪会見を行う
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 内田さんと50年近い親交があるミュージシャンで音楽評論家の近田春夫(68)は、スポニチ本紙の取材に「希林さんが(内田さんに)遺産をビタ一文残さなかったと報じられたけど、それで意気消沈して亡くなったんじゃないか」とジョークで悼んだ。「1815ロックンロールバンド」などで共に活動した盟友。「彼の持論は“見てくれの良いうそより、ヒドい真実”。タブーにも平気で触れた」と、内田さんの流儀で別れの言葉を述べた。

 「ロケンロール」を貫いた生涯だった。91年に東京都知事に立候補した際は、政見放送で政見を語らずに「パワー・トゥ・ザ・ピープル」などを熱唱。

 元交際相手宅への住居侵入容疑などで逮捕された11年には、謝罪会見で「マイ・ウェイ」を流し、片膝をついて弁明するなど世間を驚かせた。77年の大麻取締法違反、83年の銃刀法違反を合わせて3度の逮捕歴があった。

 樹木希林さんと40年を超える“別居婚”と並行し、不倫も報じられたことがあったが、希林さんは「彼には、ひとかけらの純なものがあるから」と別れを選ばず、夫婦であり続け、独特な夫婦愛を最後まで守った。

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2019年3月19日のニュース